2012年3月27日火曜日

トレヴィーゾの日曜日

先日の日曜日はトレヴィーゾに住む友人宅を訪問して来た。 ご主人がシェフなので、ここの御宅にお邪魔すると、いつもレストラン並みのお料理が食べられる。 今日は「ガチョウ料理」、イタリア語でOCA(オーカ)をご馳走になった。毎度の事ながら、さすがの美味しさ。 そしてお肉は鳥肉とは思えないほどの味の濃さと弾力。大体私はフォアグラ以外のガチョウのお肉を食べたことがあったのかどうか・・・。
食後は私の夫も大好きなシェフのティラミス。 冗談抜きで滅茶苦茶美味しい。フワッとした舌触りに、甘すぎないクリーム。なんというか、とにかく素晴らしいバランスなのである。 私は特にティラミスが好きなわけではないが、彼のティラミスは思わず作り方を知りたくなる。 でも尋ねなかった。 絶対にこんなに美味しくは出来ないから。

さて、お腹も一杯になったので、友達(奥さんのほう)とワンコを連れて市内を流れる川沿いを散歩に。
トレヴィーゾにはシーレ川が流れていて、豊かな水量と静かな雰囲気が気持良い。
お天気の良い日曜日なのでなかなかの人出である。 二人で色々な話をしながら歩いた。
季節なのでカモの親子がたくさん。


川沿いを外れて住宅街を歩くと、こんな立派な枝垂れ桜にも出会った。
イタリアは何故か桜の木をちんちくりんに切ってしまう習慣があるらしく、春に花が咲いても全く風情のない姿の木が多い。 よってこんな見事な桜は滅多にお目にかかれない。 きっとこのお宅の方は、日本の桜をご存知なのだろうなぁ・・・。 お庭でお花見させてもらいたい!





 この日から夏時間に移行したこともあり、ついつい遅くまで長居してしまった。 帰りの車からみた夕焼けが綺麗だった。

2012年3月21日水曜日

今日この頃

気がついたらイタリアは春満開。
 桜か梅か桃か分からないけど、木々は一気に芽吹き、花が咲き始めた。
土手も緑で覆われている。
青空の色が、同じ青でも少し違う。

春なのだ。 







先々週、ある仕事の依頼を請けた。 偶然にも今年勉強しようと思っていたオペラ「ノルマ」の重唱を歌う仕事である。
依頼人は音楽院の大学課程で勉強している学生(と言っても、この新しい過程は大学卒業資格を求める大人がほとんどらしい)で、彼女は試験でアダルジーザのパートを歌うため、アンサンブルを一人で歌うのではなく、共演者(ノルマとポリオーネ役)を用意して試験に臨む事にしたようだ。
彼女の知り合いである私の友人テノール(ポリオーネを歌う)を介して依頼された。
 私自身もこのオペラを勉強するチャンスであるから喜んで引き受けた。\(^o^)/
 とは言え、試験日は26日だということで、約2週間で仕上げなければならず、大急ぎで勉強を始めると同時に、26日は月曜日なので音楽教室の方も補講の計画を立てて、生徒達にも連絡して万端整えた。
 依頼人はミラノに住んでいるようだが、私もテノールもヴェネツィア周辺に住んでいるという事で彼女が先週末にリハーサルをしに来る事になっていた。
 あいにく私は生徒の発表会を日曜日に企画していたので、生徒達に前日の午後は発表会の練習は出来ないと言っておいたのだが、水曜日に依頼人から電話があり、「膝を痛めて運転が出来ないので、リハーサルは翌週末に延期してくれ」とのこと。
てことは試験の直前だな、大丈夫かな、と思いつつも了承した。
今から思えば、この時に少し疑うべきだったのだ・・・。


しかしながら、この予定変更のお陰で発表会の練習をしっかり出来たので、日曜日の会は思った以上に良い演奏になった。
生徒達の成長には目を見張るものがあり、ますます教えるのに力が入りそうだ。
それぞれが何か進歩しているのが、私だけではなく観客にも分かるようで、演奏の後のパーティーでは皆にたくさん誉めてもらって生徒達も嬉しそうであった。
 次のステップに向けて、どう導くべきかを彼らの演奏を聴きながら考えた。
 より良い声を出す事だけではなく、音楽的なフレージングの勉強にも力を注がなくてはと気づいた。 教える事で自分が学ぶ。全くこの通りである。


さて、「ノルマ」の話にはまだ続きがある。
昨日の朝、彼女から携帯にメッセージが届いた。
今週末に延期したリハーサルを「31-1日に決めましたので、ご都合をお知らせ下さい」と。
私は固まった。26日に試験じゃないのかぁぁぁ~!?
速攻で返事を送り、「26日だというお話でしたので仕事の都合とかつけたのですが、一体いつになったのですか?」と尋ねたところ、「学校の都合で6月になりましたので、これでしっかり準備が出来ますね」ときた。
腹が立つのを通り越して脱力した。
準備がしっかり出来ることにはなんの異存もない。こちらも望むところである。
しかしそれ以前になにか大事な事が間違っていないか?順番が違わないか

・・・良く知らない相手に感情をぶつけるわけにも行かないので、ぐっと堪えた。
それから、急いで月曜日の生徒に「来週の月曜は予定通りレッスンをします。混乱させてすみません」。・゚・(ノД`)・゚・。というメッセージを送ったり電話をしたり。

6月にこの仕事が無事に終わる事を祈るばかりである。╮(•́ω•̀)╭

2012年3月1日木曜日

春!?

つい2,3週間前まで、記録的な寒波で寒さに覆われていたイタリア。 私の住む街は大雪にこそ見舞われなかったが、気温はしっかりと氷点下まで下がり、湯たんぽなしでは足が冷たくて眠れないほどだった。

それがあっという間に軽く10度を超えるポカポカ陽気がやってきた。 それでも2月のうちは「まだ2月だし、きっとまたガクッと寒くなるよね、そう簡単に春にはならないよね」なんて話していたのだが、今日から弥生3月。

カレンダーをめくるだけで、ものの考え方も簡単に変わるらしい。

 「3月だよ。春だよ」




あまりにも気持ちのよいお天気だったので、いつものスポーティーなウォーキングはお休みして、隣の町まで買い物がてらのんびりと散歩して来た。
ウォーキングコースの土手にかかる橋から川を見ると、心なしか水量も増えている気がする。
 春の日差しを受けて、水の色もいつもより明るく見える。
土手の周りには柳の木が枝を垂れる。
柳の枝も、水が温かくなる春を歓迎しているのではないだろうか。






そして明後日はひな祭り。
姪っ子の幸せを願って、我が家でも雛人形を飾ってみた。 3種の可愛いお雛様。
結構どれもお気に入りである。
いつか姪っ子に受け継げるかな。

2012年2月24日金曜日

お腹が壊れた。


今朝、どうしようもない胃の痛みで目が覚めた。

とりあえず、フラフラになりながら作ったお粥を食べたら落ち着いた。
いわゆる胃酸過多によるものと思われる。
昨日の午後、やたらとへんな時間に空腹感を感じて「おかしいな」とは思っていたのだけど、実は昨日から始まっていたのかもしれない。
そんな事は露知らず、夕飯はガツンとお肉を食べ、更に風邪っぽい症状が出たのを抑える為にいつもどおりアスピリンを2錠飲んで寝たのだ。
多分これら全てをひっくるめて、お腹は壊れてしまったらしい。



大体思い返すと、ここ10日間くらいの私の食生活は酷かった。
平日に夕飯を作る時間がなくてピザ、土曜日は夫と二人でレストラン、日曜日はコンサート後の食事会、火曜日の夜は夫の合唱団のボイストレーニングに行き、練習終了後(23時!)にカーニバルの最終日と重なっていたため、カーニバル菓子(おまけに揚げ菓子)や手作りケーキなどがてんこ盛り、そして水曜日は友人カップルを招いての夕食会・・・。
よくもまぁ、こんなに食べたもんである。口内炎が出来なかったのが不思議なくらいだ。
お腹が壊れた事を良いきっかけに、真面目にダイエットをしよう、食生活を見直そう、と思った次第。

さて、今日は午前のレッスンを断って、お粥を食べてベッドに戻った。すると2時間弱でまた胃がギリギリ言い出した。消化されてしまったらしい。
起き出してまたお粥を食べた。面白い事に食欲はある。
ただ、大好きなカレーは食べたいと思わないところに、自分の具合が普通ではないという事が分かる。
午後は一人レッスンした。
いまいち力が出なくて、いつもよりソフトなレッスンだったと思う。まぁ、たまにはいいか。

結局、ふりかけ、梅干、ごま塩などを駆使して、今日は一日お粥を食べていた。

面白い事に、こういう時に食べたいと思うのはやはりお粥なのだ。
イタリアにも"病人食”というものはある。パスタや茹でたお米に塩をオリーブオイルをかけただけとかいうものだが、全く食指が動かない。
DNAというか、三つ子の魂百まで、というか・・・。


明日ももうチョット頑張ろうと思う。鳥の胸肉を蒸したものや生姜を加えても良いな。
同じお粥でもタダでは起きない食いしん坊な私。

2012年2月20日月曜日

耐寒コンサートと鱒料理


イタリア中にある教会でコンサートをする事は良くある話。
でも冬の教会でのコンサートは堪える。とにかく寒いのである。
 昨日のコンサートもバロック様式の美しい教会だったけど、控え室はこの主祭壇裏のスペースで、だだっ広く寒かった。
【上の写真の裏はこうなっている】
私はお手伝い出演だったため、待ち時間も長く、身体が冷えて硬くならないように控え室を意味もなくウロウロ・・・結構疲れた。
コンサートはアルツハイマー協会のためのチャリティーで、人もたくさん集まり盛況だった。
 音楽はやはりエネルギーがあるのだ、と信じたい。

 コンサート後は主催者の誕生日会も兼ねた夕食会。
50人強の人が集まり、わいわい大騒ぎ。
お料理は鱒料理。
 お腹がぺこぺこでテーブルに座ると、目の前になんとも魅力的なグリッシーニが。全粒粉かな、とにかくあっという間に2本がお腹の中に。
 つづいて前菜はバッカラ(干し鱈)ならぬ鱒のマンテカート。風味が違ってて美味しかった。
マンテカートの横にはトロトロのポレンタの上にラード(コロンナータ風)が載っているのも添えてある。美味しすぎる!

プリモは2種類。鱒のリゾットプリプリ海老の手打ちパスタ和え

どちらもあっさりした味わいで、胃がもたれることなく美味しく頂いた。
 この後セコンドに鱒のオーブン焼きが出たのだが、写真を撮るのを忘れました・・・。

寒かったけど楽しくて美味しい日曜日だった。

2012年2月17日金曜日

エミリア・ロマーニャへ

用事があってお隣の州、エミリア・ロマーニャのアドリア海方面へ出かけてきた。
先日の寒波の影響で大雪に見舞われたというニュースは聞いていたが、こうも露骨にポー川(州境にある)を渡った途端に雪景色が広がって居るのを見たら、笑いが込み上げて来た。
しかし高速道路の路肩に積み上がった雪は未だに溶けず、更に目的地のアドリア海近くの内陸部は、アスファルトは綺麗に除雪されていたが、両脇は一メートル以上の雪の壁、畑も家も雪に覆われていた。 こんなイタリアは、ドロミテの山以外見たことがなかった。
でもお天気も良く快適なドライブだった。

2012年2月12日日曜日

ホイットニー・ヒューストンの死

朝起きて一番最初に、この大スターの死のニュースを目にした。 文字通り目を疑った。 48歳という若い死は「信じられない」という言葉しか浮かんでこなかった。 彼女の黄金期は90年代、私も若くて元気一杯だった頃だ。 やがて彼女は大スターの多くが陥るドラッグ、アルコールなどの依存症へを身をやつし、同時に歌手としての活動もDiminuendoしていったように思う。 私もイタリアへ来て、オペラに没頭する日々が始まり、洋楽ポップスを聴く機会はどんどんと減っていった。 今日のこの衝撃的なニュースで、朝から彼女の歌を久しぶりに聴いてみた。 なんと言う歌唱力。声の張り。表現力。 ジャンルは違えど、大歌手というのはやはり伝えるパワーが並ではない。 そしてこのメロディー。 一気にタイムマシンに乗って、楽しかった学生時代に戻ったような気分になった。 今、音楽教室で教えている生徒達は、ほとんどがポップス歌手に憧れている。 彼女達は当然のごとく、今流行の歌手に憧れる。 13~16歳くらいの彼女達に、もっと別の世代に居た偉大な歌手の歌も聴きなさいと言ったところで興味など示さない。 でもやはりこうして改めて聴いてみると、ホイットニー・ヒューストンは一つの時代を築いた大歌手だったのだと思う。 そしてこの訃報でメディアなどに取り上げられる事で、彼女の黄金期を知らない生徒達も興味を示す事だろう。 大歌手の偉業は、こんな皮肉な形で語り継がれていくのかも知れない。 合掌。 I will always love you