2013年12月27日金曜日

ワタシの2013年


クリスマスの夕方@Prato della valle



この2013年も多くの出来事があった。
で、振り返ってみようと思って、月ごとに考えてみた

1月 婦人科系の手術をする事が決まり、入院・術後の代講の段取りなどをしながら、『夜叉が池』の譜読みに燃える。

2月 手術前検査に通う。手術当日入院、4泊の入院生活を満喫。

3月 術後は安静にした方が治りが早い、という説と、どんどん動いたほうが良い、という説に挟まれて悩みながら、半ば過ぎまでのんびり過す。抜糸の時にワタシが歌い手であると知った看護師に懇願されて『アンドレア・シェニエ』のアリアを一節歌う。これが術後初めての歌声。(笑)その後、ついてきてくれたお友達と韓国料理屋でランチ。
術後一ヶ月検診も無事に済み、後半仕事復帰。

4月 手術から二ヶ月が過ぎ、日常生活はほぼ平常。声も少しづつお腹を使って歌えるようになり一安心。しかしこの頃には手術で減った体重が元に戻りつつある事も実感。トホホ。

5月 月末の『夜叉が池』稽古開始にむけて全開バリバリ。学年末を待たずに帰国するので、代講への引継ぎなどの雑用に追われる。
帰国し、ひっさびさに再会した姪っ子の成長ぶりに感動しつつ従姉妹の結婚式に出席した後、いよいよ稽古開始。

6月 久しぶりの東京での一人暮らしを堪能しつつ、楽しい稽古の日々。とにかくオペラの稽古は楽しい。しかし楽しいだけではなく、実は責任も重いのだ。気持ちを引き締めて取り組んだ1ヶ月。
お陰様で公演は大成功だった(と思う)。
素晴らしいスタッフ、面白い人ばかりなのに見事なプロ集団の共演者、激上手い合唱団、重厚に歌を支えてくれたオーケストラ、日本中から公演に足を運んでくれた観客、そして稽古の合間に時間を割いてワタシとご飯を食べてくださったお友達の皆様・・・あぁ、数え切れないくらいの人々に感謝の1ヶ月。

7月 オペラが終わってリラックス、と言いたいところだったが、夫との日本旅行が待っていた。まずは9日間の北海道旅行。レンタカーでウロウロの旅は、夫が行きたがった大雪山連峰や知床半島がメイン。予定通り全てが上手く行った。さすが日本!と改めて思った。
知床五湖から知床連山を臨む。

その後妹が姪っ子を連れて帰省。カワユイ姪っ子になつかれてデレデレの夫。
月末には初めて福岡へ。と言っても今回は大宰府のみの訪問。友人Y子の開いたギャラリーでのコンサート。大宰府天満宮の素晴らしい「気」と、コンサート後の美味しい居酒屋さんのお料理、ビックリするような老舗旅館での滞在・・・とたったの一泊で盛りだくさんだった。
広島風お好み焼き♪
帰りは広島に寄り道。夫には原爆記念館を一度訪問しておいて欲しかったので。更に同行した母の希望で安芸の宮島へも。
リハーサル中。













8月 母の指揮する合唱団の20周年記念コンサートに夫婦揃ってお手伝い出演した後イタリアへ戻ってきた。と思ったら今度は父が一人でやってきて、私たちのドロミテ休暇に同行。なかなか面白い経験だった。父も楽しんでくれたようでなにより。

9月 山から戻ってようやく何となくのんびりしていたが中旬から音楽教室再開、ルーティンな日々が始まるかと思いきや・・・月末にはワンコのユキさんがやってきた!!!この日から私はやや「ワンコ廃人」気味(爆)。
家に着いたばかりでまだ緊張の面持ち・・・。

10月 歯医者通いとワンコ一色の日々。ヴェリズモのプログラムの超ハードなコンサートに出演。マジで死にそうだった。月末には久しぶりにミュンヘンへレッスンを受けに。ユキさんが来るずっと前に計画していたので彼女には試練だったと思うが、無事だった(当たり前か!)レッスンの後は南ドイツに住むお友達がミュンヘンまで来てくれて、飲めや食えやの大騒ぎの2日間付き。
さすがミュンヘン!的な・・・。

11月 ワンコ一色の日々。雨が多くて気の滅入る典型的な11月だった・・・。

12月 なんと大学の後輩なのに知り合ったのはツイッターという”まぁちゃん”がわざわざパドヴァまで訪ねて来て下さった!彼はスウェーデン在住のピアニストであり素敵なセンスを持つ写真家でもある。ネット上ではしょっちゅうやり取りしていたけど直接会うのは初めて!なのに、初めてとは全く思えない盛り上がりで、ミラノのお友達のところからの日帰りの予定を無理矢理パンツまで買わせて泊まらせてしまった。パドヴァにはほぼ22時間の滞在だったけど、久しぶりに笑いが止まらないバカ話から中身の濃い人生についての話まで、本当に楽しい時間だった。来てくれて本当にありがとう!
スウェーデンから来た日本人にもらったお土産はイタリアの伝統的なビスケット!!!

と、こうして書き出してみると、ホント12ヶ月なんて本当にあっという間なんだわね。
クリスマスの恐怖の二日間も終わり、明日のコンサートで歌い納め。
大晦日は友達とユキさんも一緒にパーティー。
そして2014年が明ける。

このブログを読んでくださっているあなた!今年も大変お世話になりました。
また来年も、どうぞよろしくお願いいたします!


2013年12月20日金曜日

今年もあとわずか。

パドヴァ市庁舎前のツリー。

あっっっっ

という間にカレンダーが最後のページになり、それも後半に突入し、もう数えるほどしか2013年が残っていないではないか。
クリスマスカードも、用意はしたけどまだ書いていない。
海外暮らし、というのを言い訳に今年も多くの方にメールでご挨拶させていただくのだけど、どうしてもカードを送りたい方もいらっしゃる。
さて、クリスマス前に発送できるか!?(つか、やれよ、自分!)


今年はホントに駆け足で走りぬけた気がする。
夏に2ヵ月半も日本に帰国していたのが大きな理由の一つだろう。
日本って時間の流れがイタリアの3倍くらい速い気がするのは私だけ?
とにかく日本でのオペラ出演という濃厚な1ヶ月強と、その後家族と過したドタバタの1ヶ月は、ナニをやったのか思い出すのに苦労するほど色々なイベントに恵まれた。
色々な人に出会い、再会し、「またね」と言って別れる。
イタリアだったら1年掛けて起きるような出来事を、2ヵ月半に凝縮したような忙しい時間だった。
この場を借りて、お世話になった皆さんに改めて御礼を・・・(っ ̄з ̄)っ♡



超味気ない病室のベッドからの眺め(笑)
ココだけの話、実は今年の初めに手術を受けた。
婦人科系の良くある病気で、手術も素晴らしく上手く行き、術後の経過も『健康優良児』な私はトントン拍子で回復した。
それでも1ヶ月ほどは無理をせずに病人らしく過ごした。
普段から病気と縁のない私には、なんとも妙な時間だった。

ところで手術はもちろんイタリアで受けた。
掛かり付けの婦人科の先生がパドヴァとミラノ(Mirano)とメストレの病院の先生が良い、と紹介してくださったので、パドヴァの大病院は混んでいるし、なんだかガチャガチャしてる印象だったので、ミラノというヴェネツィアに向かう途中にある町の病院を選んだ。
これが運良く大正解で、手術の日程もイタリアでは考えられないほどスムースに決まり、手術前の検査も、手術自体もバッチリ、術後の痛みに苦しむ事もなく爆睡の日々、更には入院も清潔で静かな病室で快適に過ごし、人生二度目(一度目は小学生の時の盲腸!)の入院生活、それもイタリアで、を満喫してしまった。(細かく書くと面白い事が結構あったのだが、また改めて)
周りに吹き込まれていたイタリアの病院の悪評はナンだったんだ!?と言いたいくらい快適で、経過が良くて4泊しかできずに退院させられた時は、マジでもうちょっと居させて!って思ったのである。
イタリアの病院、悪くないわよー!

ちなみに公立病院での手術&入院だったので、検査と術後診察(各30€位だった)以外はなんと
無料
ちょっと感動してしまった・・・。
今となっては手術を受けた事自体を忘れてしまいそうになっている私。すーっかり元気です。


まぁ、後は歯医者通いが続いたりして、振り返ると日本に行った以外はメンテナンスな一年だったわけです。
さて、来年はどんな一年になることやら。

フルッタ広場もクリスマス市の賑わい。市庁舎の塔もライトアップ。


と、来年の事を考える前にクリスマスカードを書きます。頑張ります。



2013年12月10日火曜日

夏の後の私んちの重大な出来事。

師走になっちゃった・・・。
ただでさえ時間の流れが速すぎると感じる昨今なのに、夏以降はそんな事を考えている暇もないほどのスピード感だった!

それはなぜか・・・。

9月28日、我が家にワンコ(♀、8ヶ月)がやって来たからである。
ユキでごわす。




 その二日前に犬の保護施設で私はクララと呼ばれていたそのワンコに出会ったのであったが、一杯居た犬たちの中で、何故彼女を選んだのかは、思い返しても全く分からない。今でもたまに「何故この仔にしたの?」と訊かれるのだけど、明確な答えはない。
その少しつりあがった黒い瞳と、アンバランスなほどの大きな耳がとにかく印象的だったのと、避妊手術の後だった為にエリザベス王朝の首輪を付けられていた姿がユーモラスだったからかも知れない。
こんなの付けても結構元気だった!

クララを予約して、引き取りに行く日までは、寝床やご飯の器、首輪などの必要最低限の物を買いに回り、一生懸命名前を考えた。
クララ、というのは犬が登録をされる時に与えられる名前らしく、何となくその名前はしっくり来なかったのと、日本の名前で呼びたかったので、別の名前にする事にした。
ネットで「犬の名前」のページを検索して、リストアップしたり、彼女の姿かたちから連想する名前を考え、家族にも相談した結果、ユキと呼ぶ事に決まった。

ユキは保護施設の人も苦労したという性格が示すとおり、正直なところ未だに私以外の人間にはほとんどなつかない。
何故か私には初日からベッタリで、言う事も比較的良く聞く。散歩で近所の公園のドッグランへ連れて行って放牧しても、遠くに居る彼女を呼ぶとちゃんと戻ってくる良い子である。
色々考えて、パピークラスにも週一回通っている。これはエデュケーションのためというよりも、私たちに出会うまでに彼女が受けたであろう心の傷や恐怖心を犬同士の社会性などで緩和させて上げたい、という気持ちもあってのことだった。
ワンコ同士では元気一杯のユキさん。

週一回のこのクラスを彼女は心待ちにしているようで、最近は車で出かけるのが大好きになってしまったようだ。
クラスでの障害物の訓練も見事にこなせるようになって、二ヶ月半前とはまるで違う姿に目を細める私であった。

犬が一緒にいる生活は、とにかく忙しい。
いかに今までヒマな時間を無駄に過していたのかを痛感している。
散歩は最低でも日に2回。出来るだけ日に一度は公園へ連れて行って、他のワンコたちと駆け巡ってもらう。これは彼女にとって大事なストレス解消なんだと認識している。
どこへ行くにもついて来るベッタリさんで、たまに蹴っ飛ばしたり、足を踏んづけたりしてしまうのにもめげずにいつも私の側に居る。
夫にもこんな風になついてもらえるように頑張っているところ。今のところはオヤツやご飯の時だけイイ子にしているチョイずる子である。
お散歩大好き♪

♡♡♡

夫とお散歩も行きます!























しかし可愛い。
もう、可愛くてふにゅうううううううう~と意味不明な事を口走りながら抱きしめてしまう飼い主バカな今日この頃。

あぁ、年越しの準備をしなくちゃ・・・。