アッティラのあと、今度はモーツァルトと格闘していたのだ。
ミサ曲K66 |
珍しい事に、こんなミサ曲を歌うお仕事を頂いた。友達のバス歌手経由。
私のレパートリーに殆どないモーツァルト。
有名なアリアは一通り勉強したけど、イタリアに住んでいるせいか滅多に歌う機会がない。
そんなわけで、とても新鮮な気持ちで楽しんで勉強した。
モーツァルト13歳の時の作品と思われるが、やはり流石モーツァルトである。
美しい旋律とソリストの4重唱などのハーモニーは、歌えば歌うほど味が出る感じで、勉強すればするほど楽しさが増して行くようだった。
本番当日の午後にオーケストラと合唱団とのリハーサルをしてから夜本番という、ちょっと無謀なスケジュールだったので、ソリスト同士で相談して合同練習をした。
本当にこれをやっておいて良かった!とつくづく感じた当日であった。
練習と言ってもザーッと通すだけで、それぞれの役目をきちんとこなした物をただ要所にはめ込む、といったものだったので、意外と複雑だった4重唱や、合唱の合間の数小節のソロ部分など、結構緊張感の漂う作品だったのである。
しかしこのコンサート、実はこれだけではなかった。
モーツァルトを何とか把握した!と思ったところへ、今度はテレマンの悪夢が襲ったのだった。
テレマンなんて、高校時代にファゴットの曲にはまった記憶があるだけで(もちろん聴く方)、モーツァルト以上に歌う面ではご縁のない作曲家。
それがオーガナイザーのミスで、ソリストに連絡が来ていなかった事が判明したのが本番の5日前。それもメゾの歌手がスケジュール確認の為に電話を掛けた事が幸いしたのだった。
大慌てで楽譜が送られ、ソリストそれぞれが担当の曲を確認して、何とか本番ギリギリ間に合った状態だった・・・。
ちなみにこの曲→
まぁ、一番最初に話が来た時も、「モーツァルトのミサなんだけど歌ってくれる?」という依頼に「どのミサ曲よ?軽い声のレパートリーの曲なら無理だよ」って言ったら「あ、どのミサ曲かわかんないや、確認して連絡する~」という状況。分かったのは2日後。
なんとものんびりした話でありました。
無事に本番が終わって、本当に良かったよ、と、心から思う私であった・・・。(/´Д`)/
話は180度代わって、ここ数週間の間に私はすっかりダニエル・クレイグのファンになった話。
前から気になっていたのだけど、なかなか観る機会のなかった彼の作品をここのところで4作一気に観たのである。
007シリーズ3作と『ドラゴンタトゥーの女』ハリウッド版。
『ドラゴンタトゥーの女』は原作から大好きで、スウェーデン版もとても楽しんだけど、ハリウッド版も悪くなかった。
原作と比べると細かな描写やストーリー上のエピソードで割愛されてしまう部分が多くてちょっと残念だけど、ハリウッド版はさすがにその辺を上手いことまとめていたように思う。
007のクレイグは正に私好みで、J.Bondはもちろんダントツでショーン・コネリーが一番なんだけど、私にとってクレイグは間違いなく二番手である。
彼の007デビュー作『カジノロワイヤル』もとってもよく出来ていると、夕べ観て思ったけど、新作の『Skyfall』はアデルの主題歌も良いし、007シリーズ50周年記念作品で、とっても面白いのでぜひ観てね♡(日本では12月1日公開だそうです。回し者か、あたしゃ?)