1~2月にかけて、ヴェルディのオペラ『オテロ』のハイライトコンサートを3回歌った。
オテロといえば、その表題役に相応しいテノールがなかなか居ないことで有名なのだが、今回はパドヴァの隣町ヴィチェンツァに住む、ベテランスピントテノール氏の企画で参加させてもらった。
テノール氏の奥様は声楽の先生で、そのクラスの発表会コンサートなどで夫がピアノを弾き、私がゲスト的な感じで何度か参加させてもらったこともあり、気心の知れた仲。
今回テノール氏が発奮して「オテロをやる!」と言い出し、奥様の生徒で物凄く美声の若きバリトン君と私の歌手3人と夫のピアノでハイライトプログラムを構成し、第一回目はモンテッキオ・マッジョーレというロミオとジュリエットのロミオのお城がある街で、二回目はヴィチェンツァの街中の教会、そして昨日三回目はパドヴァ近郊の街モンセリチェのヴィッラの広間で行なわれた。
オテロは大好きなオペラだし、デズデーモナ役は憧れのレナータ・スコットさんのビデオを観て開眼した素敵な役だし、もう幸せ~~~な3公演であった。
演出は全くなしのコンサート形式。
それでもオペラのドラマの濃さを歌だけで表現する事へのチャレンジも楽しかった。
若き頃、高音の苦手だった私がコンクールといえばコレ、というほど歌ったアリア『柳の歌』(スコットの名演)。
今回久しぶりに向き合い、懐かしさと新たな発見などが入り混じった不思議な気持ちを抱えながら、心を込めて歌わせていただいた。
いや、素晴らしく深い曲である事を実感。
公演は3回とも一応無事に終了。
日によって、会場の音響や寒さ(教会は特に極寒)や客入りの心配やら色々あったけど、
オペラって絶対に一人では出来ないことなので、こうして歌わせてもらえて幸せだった。
今度は違うオペラをやろうって話も盛り上がっている。うーん、楽しみ、楽しみ❤
2017年2月27日月曜日
2015年4月13日月曜日
えええええええっ!!!!???
去年の9月から未更新!!!!!
こんなブログ、とっくに忘れ去られていると思いつつ、もしかしたら読んでくださっている方も一人二人いらっしゃるかも・・・と、反省の意味も込めて書く事に致します。
皆様、お元気ですか?
というわけで、長くてつまらない冬が過ぎ、イタリアは100%PRIMAVERA!!!!
というわけで、長くてつまらない冬が過ぎ、イタリアは100%PRIMAVERA!!!!
春です!!!
ソメイヨシノとはちょっと違うけど、ワイルドな葉桜が満開の気持ちのよい季節になりました。
私は元気です。
肩こり以外は本当に絶好調。
健康に生んで育ててくれた両親に感謝しても仕切れないほどです。
正直なところ、ワタクシこのブログの存在を忘れかけておりました。書くネタがない、というわけでもないのです。
ユキさんのお陰で、交友関係も広がって毎日楽しい平穏な日々を送っております。
逆に平穏すぎて、書く気が起こらないのかも知れません。
まぁ、何となく、本当に何となく毎日が過ぎていくのを眺めています。
本業の方はボチボチです。
こんな経済状況の悪いイタリアに住んでいるので、本当に「ボチボチ」。
モチベーションをキープするのに苦労しておりますが、その辺は神様も見ていらっしゃるらしく、チョコチョコと宿題が巡ってくるようになっているようです。
9月の頭に小さなプロダクションですが「ジャンニ・スキッキ」のチエスカを歌う事になりました。
これがまた面白いけど難しい!
6月の音楽稽古までになんとか暗譜します。
脳味噌の活性化に繋がりそうです。
話は変わりますが、最近少し生活習慣を変えようと考えています。
肩こりが頻繁に出るようになったのと、自分の動きが鈍くなってきたように感じるので、食生活の見直しと、やはり運動を定期的に取り入れた生活を構築せねば・・・と思っています。
食の好みがここ最近変わってきた気がしているのですが、これはやはり年齢のせいもあるのでしょうか。
お肉を食べたい、と思わなくなってきたのですが、気のせいなのか?
まぁ、そういう嗜好でも悪くないかな。
ダラダラとここ最近の事を書きました。
おにぎりを持って、お花見に行きたいです・・・。
ではまた。
6月の音楽稽古までになんとか暗譜します。
脳味噌の活性化に繋がりそうです。
話は変わりますが、最近少し生活習慣を変えようと考えています。
肩こりが頻繁に出るようになったのと、自分の動きが鈍くなってきたように感じるので、食生活の見直しと、やはり運動を定期的に取り入れた生活を構築せねば・・・と思っています。
食の好みがここ最近変わってきた気がしているのですが、これはやはり年齢のせいもあるのでしょうか。
お肉を食べたい、と思わなくなってきたのですが、気のせいなのか?
まぁ、そういう嗜好でも悪くないかな。
ダラダラとここ最近の事を書きました。
おにぎりを持って、お花見に行きたいです・・・。
ではまた。
2014年2月27日木曜日
新年のご挨拶もしていないっちゅうのに
| ワンコ公園に咲いた桜 |
いくらなんでも速すぎやしませんか?
先週末に日本から届いたカレンダー、二ヶ月ごとに1ページなので、最初のページはデザインを眺める暇も無く切り捨てられることに。
つか、日本からの郵便、届くのが何故かいつも土曜日。
時間がかかりすぎる上に、配達曜日限定ってありえーん。
まぁ、カレンダーの事はどうでも良いのですが、2014年、始まっています。
今年はもうちょっとしっかりと自分と向き合おうって事を目標にしたので、とりあえず2週間前からダイエットを開始。(それまでどうしていたのは訊かないで・・・)
とりあえず今回は真面目に「地中海ダイエット」というものに取り組む事にしました。
2週間でマイナス1.5kg。悪くない。
とても健康的で調子も良いので頑張って続けるつもり。
揚げ菓子が美味しすぎるカーニバル、早く終わって!!!(涙)
ユキさんは相変わらず可愛くて、わがままで、振り回されっぱなしですが元気です。
家の近所にワンコを放して遊ばせられる公園があって、毎日の様にそこに通っているうちに、ワンコ飼い主の皆さんとお友達になり、社交的な日々を送っております。
これはちょっと想像していなかった展開で、ビックリだけど楽しんでいます。
もちろん私は唯一の日本人なのですが、意外と日本に何度も行った事のある人(ボッテーガ・ヴェネタの販売責任者だったらしい)とか和食大好きな人とか、歌を習いたいと言い出す人とか居て、かなり面白いです。
ユキさんより私の方が楽しんでいたりして・・・。
ところでここ二週間ほど、鼻づまりが治らずにグズグズしていました。
ほっときゃ治るだろう、と放置していたのが仇になり、副鼻腔炎をこじらせてしまい、声までガラガラに。で、一昨日から抗生物質のお世話に。
来週末を皮切りに、3土曜日連荘で本番という珍しく忙しい状況なので、流石にちょっとばかり焦ってお医者へ行きました。
3日が過ぎ、大分良くなっています。
鼻づまりを侮ってはいかん、と深く反省中。
日本の大雪に驚き、冬季オリンピックの浅田真央選手の演技に涙した、と思ったらイタリアの首相が交代していて、そんなこんなで超暖冬だった冬が終わりかけています。
ワンコ公園にも桜らしき花が咲き、来週末はもうFesta delle donne(国際女性デー), ミモザの花が贈られる日。
ああ、あっという間に夏が来るわよー!!!!
2013年12月27日金曜日
ワタシの2013年
| クリスマスの夕方@Prato della valle |
この2013年も多くの出来事があった。
で、振り返ってみようと思って、月ごとに考えてみた
1月 婦人科系の手術をする事が決まり、入院・術後の代講の段取りなどをしながら、『夜叉が池』の譜読みに燃える。
2月 手術前検査に通う。手術当日入院、4泊の入院生活を満喫。
3月 術後は安静にした方が治りが早い、という説と、どんどん動いたほうが良い、という説に挟まれて悩みながら、半ば過ぎまでのんびり過す。抜糸の時にワタシが歌い手であると知った看護師に懇願されて『アンドレア・シェニエ』のアリアを一節歌う。これが術後初めての歌声。(笑)その後、ついてきてくれたお友達と韓国料理屋でランチ。
術後一ヶ月検診も無事に済み、後半仕事復帰。
4月 手術から二ヶ月が過ぎ、日常生活はほぼ平常。声も少しづつお腹を使って歌えるようになり一安心。しかしこの頃には手術で減った体重が元に戻りつつある事も実感。トホホ。
5月 月末の『夜叉が池』稽古開始にむけて全開バリバリ。学年末を待たずに帰国するので、代講への引継ぎなどの雑用に追われる。
帰国し、ひっさびさに再会した姪っ子の成長ぶりに感動しつつ従姉妹の結婚式に出席した後、いよいよ稽古開始。
6月 久しぶりの東京での一人暮らしを堪能しつつ、楽しい稽古の日々。とにかくオペラの稽古は楽しい。しかし楽しいだけではなく、実は責任も重いのだ。気持ちを引き締めて取り組んだ1ヶ月。
お陰様で公演は大成功だった(と思う)。
素晴らしいスタッフ、面白い人ばかりなのに見事なプロ集団の共演者、激上手い合唱団、重厚に歌を支えてくれたオーケストラ、日本中から公演に足を運んでくれた観客、そして稽古の合間に時間を割いてワタシとご飯を食べてくださったお友達の皆様・・・あぁ、数え切れないくらいの人々に感謝の1ヶ月。
7月 オペラが終わってリラックス、と言いたいところだったが、夫との日本旅行が待っていた。まずは9日間の北海道旅行。レンタカーでウロウロの旅は、夫が行きたがった大雪山連峰や知床半島がメイン。予定通り全てが上手く行った。さすが日本!と改めて思った。
| 知床五湖から知床連山を臨む。 |
その後妹が姪っ子を連れて帰省。カワユイ姪っ子になつかれてデレデレの夫。
月末には初めて福岡へ。と言っても今回は大宰府のみの訪問。友人Y子の開いたギャラリーでのコンサート。大宰府天満宮の素晴らしい「気」と、コンサート後の美味しい居酒屋さんのお料理、ビックリするような老舗旅館での滞在・・・とたったの一泊で盛りだくさんだった。
| 広島風お好み焼き♪ |
| リハーサル中。 |
8月 母の指揮する合唱団の20周年記念コンサートに夫婦揃ってお手伝い出演した後イタリアへ戻ってきた。と思ったら今度は父が一人でやってきて、私たちのドロミテ休暇に同行。なかなか面白い経験だった。父も楽しんでくれたようでなにより。
9月 山から戻ってようやく何となくのんびりしていたが中旬から音楽教室再開、ルーティンな日々が始まるかと思いきや・・・月末にはワンコのユキさんがやってきた!!!この日から私はやや「ワンコ廃人」気味(爆)。
| 家に着いたばかりでまだ緊張の面持ち・・・。 |
10月 歯医者通いとワンコ一色の日々。ヴェリズモのプログラムの超ハードなコンサートに出演。マジで死にそうだった。月末には久しぶりにミュンヘンへレッスンを受けに。ユキさんが来るずっと前に計画していたので彼女には試練だったと思うが、無事だった(当たり前か!)レッスンの後は南ドイツに住むお友達がミュンヘンまで来てくれて、飲めや食えやの大騒ぎの2日間付き。
| さすがミュンヘン!的な・・・。 |
11月 ワンコ一色の日々。雨が多くて気の滅入る典型的な11月だった・・・。
12月 なんと大学の後輩なのに知り合ったのはツイッターという”まぁちゃん”がわざわざパドヴァまで訪ねて来て下さった!彼はスウェーデン在住のピアニストであり素敵なセンスを持つ写真家でもある。ネット上ではしょっちゅうやり取りしていたけど直接会うのは初めて!なのに、初めてとは全く思えない盛り上がりで、ミラノのお友達のところからの日帰りの予定を無理矢理パンツまで買わせて泊まらせてしまった。パドヴァにはほぼ22時間の滞在だったけど、久しぶりに笑いが止まらないバカ話から中身の濃い人生についての話まで、本当に楽しい時間だった。来てくれて本当にありがとう!
| スウェーデンから来た日本人にもらったお土産はイタリアの伝統的なビスケット!!! |
と、こうして書き出してみると、ホント12ヶ月なんて本当にあっという間なんだわね。
クリスマスの恐怖の二日間も終わり、明日のコンサートで歌い納め。
大晦日は友達とユキさんも一緒にパーティー。
そして2014年が明ける。
このブログを読んでくださっているあなた!今年も大変お世話になりました。
また来年も、どうぞよろしくお願いいたします!
2013年8月28日水曜日
2013年夏、総括 ~In Giappone その1~
本当は日本での出来事とか、オペラの事とか、マメに更新するつもりだったのだが、根がナマケモノな為に、気がついたら7月をぶっ飛ばして、もう8月も終わりに近くなっていた。
今更、3ヶ月も前の日本のこととか書くのもナンですが、書かないのも残念なので頑張ってみよう。
で、一回の記事で全部書いてやろうと思ったけど、色んな事がありすぎたので無理強いは断念して、何回かに分ける事にした。
ダラダラ長いけど、お時間のある時にでも読んでやって下さい。
帰国してすぐに従姉妹の千絵の結婚式に出席するために軽井沢へ向かった。
とっても素敵な森の中の石の教会ってところでの式では、花嫁入場の時に歌わなくてはならず、ちょっとドタバタしたけど、無事に終了。
やっぱり結婚式って、どんな所でも神聖で幸せが溢れているのね。
おめでとう!
軽井沢からは東京へ直行。そして『夜叉ヶ池』な日々が始まった。
今回の帰国の一番の目的だった新国立劇場での『夜叉ヶ池』、新作で初の日本オペラで、どうなることやら・・・と正直楽しみ半分不安半分で稽古に臨んだわけだが、この作品を素晴らしいものにしてやろう!というエネルギーの塊みたいな稽古場では、キャストもスタッフも文字通り一丸となって、公演に向けて邁進した。
初めて共演するのに和気藹々と仲良くしてくださった素晴らしい歌手の皆さん、この人の頭の中を一度観察してみたいと毎日思っていたスゴイ演出の岩田さん、穏やかな笑顔で稽古を見守って下さった作曲の香月先生、色々と気を使って全体をまとめてくださった指揮の十束先生、新作を歌う不安を陰でしっかり支えて下さった多分世界一の音楽スタッフ、難しい曲をバシッと歌い更にお芝居も踊りも素晴らしい合唱団、忙しい舞台裏を走り回ってくれた文字通り縁の下の力持ちのスタッフの皆さん・・・・
あぁ、全て挙げようとすると、それだけでブログが終わっちゃいそうなのだけど、本当に多くの人に助けられて、私は楽しく気持ちよく歌うことが出来たのだった。心からの感謝で一杯です。
こうして産まれたこの作品が、もっとたくさんの人に愛されて、引き継がれて行く事を祈るばかりです。
楽しく充実した稽古の合間には、懐かしい友人たちとの笑い溢れる楽しい再会も果たし、かなり充実した東京生活になった。なんと言っても久しぶりの一人暮らしは楽しすぎる♪
また機会があったら、皆さん遊んで下さい!
さて、オペラの最後には夫も来日し、いよいよ日本観光が始まった。
まずは公演後に妹宅で可愛くて死にそうな姪っ子と遊んだ後、夫の希望で北海道へ。
今回は世界自然遺産の知床と、とにかく北海道の雄大な自然を満喫したい!という彼の為に、
札幌から旭川空港に飛び、レンタカーを借りてこの日は富良野経由で旭岳温泉へ。
翌日は北海道最高峰の旭岳登山。しかし見事な悪天候に恵まれ、必死に登ったっつーのに、山頂では霧で何にも見えなかった。((´༎ຶ༎ຶ)
でも宿泊先の大雪山白樺荘の温泉が素晴らしくて、2泊の間に5回も入った私。これだけで日本に帰って来た幸せを満喫できた。
その後は層雲峡・黒岳を経て知床へ。羅臼温泉のペンションラウスクルに宿泊。ここはご飯が美味しかった!
知床では知床五湖のガイドツアーに参加した。ツアー料金はちょっとお高かったけど、ちょうどヒグマの活動期で、ガイドなしでは原生林内を散策できなかったのである。
死ぬほど鬱陶しい蚊と戦いながら(売店に売っていた虫除けスプレー全く役に立たず!)、それでもこの日は本当に素晴らしい晴天で、知床連峰が湖に映る景色を堪能した。
知床の後は、網走監獄や原生花園を見学しつつサロマ湖へ。
サロマ湖では、バイカーが集まる民宿さろまにあんに泊まり、同宿の皆さんと一緒に食事やら食後の団欒やらを楽しんだ。イタリア人の宿泊は初めてだそうで、簡単なイタリア語を教えてあげたりしたけど、きっと忘れてしまったことだろう・・・。
帰宅は新千歳から関空へ直行のピーチ航空で。
今更、3ヶ月も前の日本のこととか書くのもナンですが、書かないのも残念なので頑張ってみよう。
で、一回の記事で全部書いてやろうと思ったけど、色んな事がありすぎたので無理強いは断念して、何回かに分ける事にした。
ダラダラ長いけど、お時間のある時にでも読んでやって下さい。
帰国してすぐに従姉妹の千絵の結婚式に出席するために軽井沢へ向かった。
とっても素敵な森の中の石の教会ってところでの式では、花嫁入場の時に歌わなくてはならず、ちょっとドタバタしたけど、無事に終了。
やっぱり結婚式って、どんな所でも神聖で幸せが溢れているのね。
おめでとう!
軽井沢からは東京へ直行。そして『夜叉ヶ池』な日々が始まった。
今回の帰国の一番の目的だった新国立劇場での『夜叉ヶ池』、新作で初の日本オペラで、どうなることやら・・・と正直楽しみ半分不安半分で稽古に臨んだわけだが、この作品を素晴らしいものにしてやろう!というエネルギーの塊みたいな稽古場では、キャストもスタッフも文字通り一丸となって、公演に向けて邁進した。
初めて共演するのに和気藹々と仲良くしてくださった素晴らしい歌手の皆さん、この人の頭の中を一度観察してみたいと毎日思っていたスゴイ演出の岩田さん、穏やかな笑顔で稽古を見守って下さった作曲の香月先生、色々と気を使って全体をまとめてくださった指揮の十束先生、新作を歌う不安を陰でしっかり支えて下さった多分世界一の音楽スタッフ、難しい曲をバシッと歌い更にお芝居も踊りも素晴らしい合唱団、忙しい舞台裏を走り回ってくれた文字通り縁の下の力持ちのスタッフの皆さん・・・・
あぁ、全て挙げようとすると、それだけでブログが終わっちゃいそうなのだけど、本当に多くの人に助けられて、私は楽しく気持ちよく歌うことが出来たのだった。心からの感謝で一杯です。
こうして産まれたこの作品が、もっとたくさんの人に愛されて、引き継がれて行く事を祈るばかりです。
楽しく充実した稽古の合間には、懐かしい友人たちとの笑い溢れる楽しい再会も果たし、かなり充実した東京生活になった。なんと言っても久しぶりの一人暮らしは楽しすぎる♪
また機会があったら、皆さん遊んで下さい!
さて、オペラの最後には夫も来日し、いよいよ日本観光が始まった。
まずは公演後に妹宅で可愛くて死にそうな姪っ子と遊んだ後、夫の希望で北海道へ。
今回は世界自然遺産の知床と、とにかく北海道の雄大な自然を満喫したい!という彼の為に、
札幌から旭川空港に飛び、レンタカーを借りてこの日は富良野経由で旭岳温泉へ。
翌日は北海道最高峰の旭岳登山。しかし見事な悪天候に恵まれ、必死に登ったっつーのに、山頂では霧で何にも見えなかった。((´༎ຶ༎ຶ)
でも宿泊先の大雪山白樺荘の温泉が素晴らしくて、2泊の間に5回も入った私。これだけで日本に帰って来た幸せを満喫できた。
| 山頂で黙々とお弁当を召し上がる登山者の皆さん。他にやる事ないし・・・。(涙) |
その後は層雲峡・黒岳を経て知床へ。羅臼温泉のペンションラウスクルに宿泊。ここはご飯が美味しかった!
知床では知床五湖のガイドツアーに参加した。ツアー料金はちょっとお高かったけど、ちょうどヒグマの活動期で、ガイドなしでは原生林内を散策できなかったのである。
死ぬほど鬱陶しい蚊と戦いながら(売店に売っていた虫除けスプレー全く役に立たず!)、それでもこの日は本当に素晴らしい晴天で、知床連峰が湖に映る景色を堪能した。
| 絵葉書にして売りたい! |
ホタテの貝柱が大好きな夫の為にこちらの行程を組んだ、優しき妻。(^m^ )
| 凄い山道を延々と登り、本当に道はあっているのか、と不安になる頃に到着したサロマ湖展望台。 でも登った甲斐がありました! |
サロマ湖では、バイカーが集まる民宿さろまにあんに泊まり、同宿の皆さんと一緒に食事やら食後の団欒やらを楽しんだ。イタリア人の宿泊は初めてだそうで、簡単なイタリア語を教えてあげたりしたけど、きっと忘れてしまったことだろう・・・。
その後は札幌の叔母宅に2泊お世話になり、小樽&札幌市内観光、札幌ビール園、ラーメンなど、見といたほうが良いだろうコースを網羅した。
札幌では参院選の応援演説にやってきた安倍首相にも遭遇。「首相」という人を生で見るのは初めてかもしれない・・・という妙な事に感動した私であった。
| 小樽運河 |
| 札幌ビール園。子供の頃よりずっと進化していて、結構美味しかったし良い雰囲気だった。札幌市民の叔母もビックリしていた! |
| 札幌の風景色々。大通り公園、TV塔、時計台、そしてラーメン♪ |
帰宅は新千歳から関空へ直行のピーチ航空で。
この日は遅延が多くて、私たちの便も1時間以上の遅れが出て、関空から乗るバスが最終ギリギリになってしまった。おまけにピーチ航空は関空の第2ターミナルに到着するってことを知らなかったので、飛行機を降りてから焦った。こういう事は事前にチェックしておかなくてはならぬ、と反省。
まぁ、間に合ったからいいけど。
というわけで、飛行機もレンタカーも宿も全てネットで予約して、どうなる事かとちょっと不安もあったけど、無事に行程を終了できて本当に良かった。
夫も大満足の北海道旅行になり、次回は稚内~礼文・利尻島に行きたいと言ってるけど、さて、いつになるやら・・・。
ではin Giappone その2につづく・・・。
2013年6月5日水曜日
帰国中
ぶいーんと、ガラッガラのルフトハンザ機に乗って帰国してから約2週間が過ぎた。
帰国してから今日までの間に、大好きな串カツ屋さんで超美味しいご飯を食べ、軽井沢での従姉妹の結婚式に出席し、免許の更新の為に東京から明石の試験場まで日帰りしたり(ついでに大久保の名店「廣嶋」で超美味のお魚とお寿司を堪能♪)…と本州をドタバタと動き回っている。
![]() |
| あ~ぼん |
![]() |
| 軽井沢 |
![]() |
| おめでとう♪ |
そんな中、先週の火曜日からオペラの稽古が始まった。
![]() |
| 劇場へ通う道 |
新作なので稽古に先立って記者会見まで行われた。
こういう物に全く慣れていない私なのに、前列に座らされてこわばった顔で約30分を過ごした。
リハーサルは演出の稽古の真っ最中。
間違いなく、美しいメロディーとハーモニーに溢れた作品に、幻想的で夢のある素敵な演出。共演の皆さんも本当に素晴らしい方ばかりで、稽古場の雰囲気は最高、毎日楽しく稽古をしている。
どうぞご期待ください!
2012年11月26日月曜日
モーツァルトと007な今日この頃だった話。
また少し時間が空いてしまった。
アッティラのあと、今度はモーツァルトと格闘していたのだ。
アッティラのあと、今度はモーツァルトと格闘していたのだ。
| ミサ曲K66 |
珍しい事に、こんなミサ曲を歌うお仕事を頂いた。友達のバス歌手経由。
私のレパートリーに殆どないモーツァルト。
有名なアリアは一通り勉強したけど、イタリアに住んでいるせいか滅多に歌う機会がない。
そんなわけで、とても新鮮な気持ちで楽しんで勉強した。
モーツァルト13歳の時の作品と思われるが、やはり流石モーツァルトである。
美しい旋律とソリストの4重唱などのハーモニーは、歌えば歌うほど味が出る感じで、勉強すればするほど楽しさが増して行くようだった。
本番当日の午後にオーケストラと合唱団とのリハーサルをしてから夜本番という、ちょっと無謀なスケジュールだったので、ソリスト同士で相談して合同練習をした。
本当にこれをやっておいて良かった!とつくづく感じた当日であった。
練習と言ってもザーッと通すだけで、それぞれの役目をきちんとこなした物をただ要所にはめ込む、といったものだったので、意外と複雑だった4重唱や、合唱の合間の数小節のソロ部分など、結構緊張感の漂う作品だったのである。
しかしこのコンサート、実はこれだけではなかった。
モーツァルトを何とか把握した!と思ったところへ、今度はテレマンの悪夢が襲ったのだった。
テレマンなんて、高校時代にファゴットの曲にはまった記憶があるだけで(もちろん聴く方)、モーツァルト以上に歌う面ではご縁のない作曲家。
それがオーガナイザーのミスで、ソリストに連絡が来ていなかった事が判明したのが本番の5日前。それもメゾの歌手がスケジュール確認の為に電話を掛けた事が幸いしたのだった。
大慌てで楽譜が送られ、ソリストそれぞれが担当の曲を確認して、何とか本番ギリギリ間に合った状態だった・・・。
ちなみにこの曲→
まぁ、一番最初に話が来た時も、「モーツァルトのミサなんだけど歌ってくれる?」という依頼に「どのミサ曲よ?軽い声のレパートリーの曲なら無理だよ」って言ったら「あ、どのミサ曲かわかんないや、確認して連絡する~」という状況。分かったのは2日後。
なんとものんびりした話でありました。
無事に本番が終わって、本当に良かったよ、と、心から思う私であった・・・。(/´Д`)/
話は180度代わって、ここ数週間の間に私はすっかりダニエル・クレイグのファンになった話。
前から気になっていたのだけど、なかなか観る機会のなかった彼の作品をここのところで4作一気に観たのである。
007シリーズ3作と『ドラゴンタトゥーの女』ハリウッド版。
『ドラゴンタトゥーの女』は原作から大好きで、スウェーデン版もとても楽しんだけど、ハリウッド版も悪くなかった。
原作と比べると細かな描写やストーリー上のエピソードで割愛されてしまう部分が多くてちょっと残念だけど、ハリウッド版はさすがにその辺を上手いことまとめていたように思う。
007のクレイグは正に私好みで、J.Bondはもちろんダントツでショーン・コネリーが一番なんだけど、私にとってクレイグは間違いなく二番手である。
彼の007デビュー作『カジノロワイヤル』もとってもよく出来ていると、夕べ観て思ったけど、新作の『Skyfall』はアデルの主題歌も良いし、007シリーズ50周年記念作品で、とっても面白いのでぜひ観てね♡(日本では12月1日公開だそうです。回し者か、あたしゃ?)
2012年11月16日金曜日
ウーディネ
少し前のブログに書いたオペラ『アッティラ』のオーディションを受けにウーディネへ行って来た。
素晴らしい秋晴れの日で、そのまま遠足にでも行ってしまいたいような気分。
でも一応目的はオーディションだったので、しっかりニコ子を忘れた。ちっ、私としたことが!
オーディションはまぁ、こんなもんかって出来だったのだけど、なんとも凄い偶然で、審査員の中に私が若き頃、初めて『蝶々夫人』を歌った時のオーガナイザー氏が居て、お互いに再会を喜び合った。
この彼のオーガナイズの公演で、イタリア各地のみならずベルギーまで、そして劇場、街の広場、本当に色々なところで『蝶々夫人』を歌い、経験を積む事ができたのだ。
最後に会ったのは、10年ほど前の事だったと思う。
すっかり歳を取ってしまっていたけど、若いときの楽しかった事を思い出して嬉しかった。
ちょうど計ったようにお昼ご飯時にオーディションが終わり、一緒に来てくれた夫と二人で街へ繰り出した。
まずは美味しいレストラン探し。
お腹がペコペコだったのだが、一軒目に見つけたお店では妥協せず、二軒目、三軒目と渡り歩いて、ようやく決めた。
Ristorante antica Maddalena
フリウリ州のお料理を食べさせてくれるというお店で、小さな店内にはテーブル席が20席弱(もしかしたら二階席もあったかも)。こぢんまりとした作りの、モダンだけど可愛らしく落ち着いたインテリアのお店である。
メニューを見て、Fricoというチーズ入りジャガイモ焼きコロッケ・・・みたいなお料理と野菜の酢漬けを前菜に、そして2種類のプリモを注文した。
一つはCJARSONS (チャルソンス?)と呼ばれるラビオリの一種、特徴的なのはバターと削ったチーズで和えた上にシナモンと少量のお砂糖がかかっていた事。ラビオリの中身のハーブの香りと相まって、面白い美味しさだった。
もう一つは自家製タリオリーニのサン・ダニエーレ生ハム和え。
フリウリと言えば、パルマと並ぶイタリア2大生ハムの一つ、サン・ダニエーレである。
クリームチーズとカリカリに火の通った生ハムで和えたパスタの上に、ドカッと2枚の生ハムが。
これはマジで絶品で、夫は「これを食べにすぐにまたココに戻って来たいね」と言うほどだった。
あ、忘れてはならないのがワイン。
フリウリはイタリアでも有数のワイン(私の好みとしては特に白ワインが美味しい)産地である。
テーブルの上にはCalice(グラスワイン)のメニューが置かれていて、昼間から周りのテーブルもみんなワインを飲んでいる。
私は大好きなPinot Grigioを選んだ。2杯目は違う種類のものを頼もうと思っていたけど、美味しかったので結局同じものをおかわり。
ああ、至福の昼食である。
美味しいものを食べたときはダイエットは忘れてとことん食べるのが身上。
というわけで、デザートもしっかり注文。
オーディションで(多分)頭を使ったから、少し糖分を脳に補給しておかなくては・・・と意味不明な事を呟きながら。
Baileysのジェラートにエスプレッソコーヒーをかけて、その上にシャンティリークリームを載せたもの・・・を食べた。
美味しかったけど、コーヒーが熱すぎたのかジェラートが溶けまくっててBaileysの味がイマイチしなかった・・・。
お腹一杯で気分も大満足になった後は、街中の散策である。
ウーディネに一体何があるのか、全くリサーチせずに来てしまった私達だったが(一応オーディションだったしさ。笑)、色々なモニュメントや特徴のある建物などを見て回った。
冬時間になり、日が傾くのが早くなったこともあったので、1時間ほど歩き回った後は帰路についた。
帰りは西日に向かって走るのでちょっと疲れたけど、充実した楽しい一日で、良い気分転換になった。
『アッティラ』の次はモーツァルトのミサ曲。
来週の土曜日に歌わなくてはならないので、只今必死のパッチで勉強中。
しかし落差ありすぎ・・・。
素晴らしい秋晴れの日で、そのまま遠足にでも行ってしまいたいような気分。
| 遠くに国境に跨るアルプスが見える。 |
でも一応目的はオーディションだったので、しっかりニコ子を忘れた。ちっ、私としたことが!
オーディションはまぁ、こんなもんかって出来だったのだけど、なんとも凄い偶然で、審査員の中に私が若き頃、初めて『蝶々夫人』を歌った時のオーガナイザー氏が居て、お互いに再会を喜び合った。
この彼のオーガナイズの公演で、イタリア各地のみならずベルギーまで、そして劇場、街の広場、本当に色々なところで『蝶々夫人』を歌い、経験を積む事ができたのだ。
最後に会ったのは、10年ほど前の事だったと思う。
すっかり歳を取ってしまっていたけど、若いときの楽しかった事を思い出して嬉しかった。
ちょうど計ったようにお昼ご飯時にオーディションが終わり、一緒に来てくれた夫と二人で街へ繰り出した。
まずは美味しいレストラン探し。
お腹がペコペコだったのだが、一軒目に見つけたお店では妥協せず、二軒目、三軒目と渡り歩いて、ようやく決めた。
Ristorante antica Maddalena
フリウリ州のお料理を食べさせてくれるというお店で、小さな店内にはテーブル席が20席弱(もしかしたら二階席もあったかも)。こぢんまりとした作りの、モダンだけど可愛らしく落ち着いたインテリアのお店である。
メニューを見て、Fricoというチーズ入りジャガイモ焼きコロッケ・・・みたいなお料理と野菜の酢漬けを前菜に、そして2種類のプリモを注文した。
| 右の筒のようなものはチーズがカリカリに焼かれたもの。 下はポレンタ。 |
一つはCJARSONS (チャルソンス?)と呼ばれるラビオリの一種、特徴的なのはバターと削ったチーズで和えた上にシナモンと少量のお砂糖がかかっていた事。ラビオリの中身のハーブの香りと相まって、面白い美味しさだった。
| 甘さと塩辛さのハーモニー♪ |
もう一つは自家製タリオリーニのサン・ダニエーレ生ハム和え。
フリウリと言えば、パルマと並ぶイタリア2大生ハムの一つ、サン・ダニエーレである。
クリームチーズとカリカリに火の通った生ハムで和えたパスタの上に、ドカッと2枚の生ハムが。
これはマジで絶品で、夫は「これを食べにすぐにまたココに戻って来たいね」と言うほどだった。
| この日の大ヒット! 再現したいけど、その前にもう一度このお店で食べたいっ! |
フリウリはイタリアでも有数のワイン(私の好みとしては特に白ワインが美味しい)産地である。
テーブルの上にはCalice(グラスワイン)のメニューが置かれていて、昼間から周りのテーブルもみんなワインを飲んでいる。
| グラスワインはフリウリのワインが色々。全部飲みたい~。 |
私は大好きなPinot Grigioを選んだ。2杯目は違う種類のものを頼もうと思っていたけど、美味しかったので結局同じものをおかわり。
ああ、至福の昼食である。
| グラスにはお店のロゴが。 |
というわけで、デザートもしっかり注文。
オーディションで(多分)頭を使ったから、少し糖分を脳に補給しておかなくては・・・と意味不明な事を呟きながら。
Baileysのジェラートにエスプレッソコーヒーをかけて、その上にシャンティリークリームを載せたもの・・・を食べた。
美味しかったけど、コーヒーが熱すぎたのかジェラートが溶けまくっててBaileysの味がイマイチしなかった・・・。
お腹一杯で気分も大満足になった後は、街中の散策である。
ウーディネに一体何があるのか、全くリサーチせずに来てしまった私達だったが(一応オーディションだったしさ。笑)、色々なモニュメントや特徴のある建物などを見て回った。
| 路地。 |
| マッテオッティ広場 |
| リオネッロのロッジャ |
| 重厚な建物の多いウーディネ。 MaxMaraも他の街とはちと違う? |
| Duomo |
| この街にもポルティコ(屋根つき歩道?笑)が。 車に向かいます。 |
帰りは西日に向かって走るのでちょっと疲れたけど、充実した楽しい一日で、良い気分転換になった。
『アッティラ』の次はモーツァルトのミサ曲。
来週の土曜日に歌わなくてはならないので、只今必死のパッチで勉強中。
しかし落差ありすぎ・・・。
2012年10月25日木曜日
魔法のレッスン。
ヴェルディのオペラ『Attila - アッティラ』。
ソプラノのオダベッラ役はドラマティコ ダジリタの声種の役で、特にプロローグの登場の場面のアリアが有名である。
上のCから下のHまで、文字通り、上から下への大騒ぎな曲である。
Santo di Patria(Violeta Urmana)
もう一つ、とてもカンタービレなアリアが第1幕冒頭にあり、こちらは若かりし頃にコンクールなどに持って行ったりしていた懐かしい曲。しかし多分軽く7~8年は歌っていない。
Liberamente or piangi (Caterina Mancini)
ヴェルディは大好きだけど、レパートリー的な作品ではないし、自分には縁がないと思ってきた。
ところが神様が「もっと勉強しろ!」と仰っておられるらしく、来月オーディションを受ける話が舞い込み、慌てて楽譜を引っ張り出した。
プロローグの方のアリアは譜読みから、第1幕のアリアは殆ど忘れかけていたのを記憶をかき集める様な状況であった。
登場のドラマティックなアリアは苦手なアジリタもあり、一人で練習しながらどこかしっくり来ないものを感じていたので、レッスンで先生に聴いていただいて率直な意見を聞かせていただき、それによってこのオーディションに挑戦するかしないかを決める事にした。
で、今日のレッスン。
自分で出来るところは何とかこなしたが、やはりアジリタで引っかかる。
「そんなアジリタじゃオーディションは無理よ」と先生がサクッと仰った。
やはりダメか・・・と思ったところへ「こうして御覧なさい」という先生の魔法のアドヴァイス。
その次の瞬間から、私の思考は一気にポジティブな方向へギアチェンジしたのだった。
正に先生の言葉は魔法の呪文である。
明日、オーディションの申し込みをする事にした。
勉強する機会があって、出来ない事が少しでも出来るようになるって、なんて幸せで贅沢なことだろう。
私は本当に音楽に生かしてもらっているんだ、と改めて感じた今日のレッスンだった。
オーディションは勉強する為の良いチャンス。
限られた時間で自分がどこまで出来るかを試すのも楽しいものである。
ソプラノのオダベッラ役はドラマティコ ダジリタの声種の役で、特にプロローグの登場の場面のアリアが有名である。
上のCから下のHまで、文字通り、上から下への大騒ぎな曲である。
Santo di Patria(Violeta Urmana)
もう一つ、とてもカンタービレなアリアが第1幕冒頭にあり、こちらは若かりし頃にコンクールなどに持って行ったりしていた懐かしい曲。しかし多分軽く7~8年は歌っていない。
Liberamente or piangi (Caterina Mancini)
ヴェルディは大好きだけど、レパートリー的な作品ではないし、自分には縁がないと思ってきた。
ところが神様が「もっと勉強しろ!」と仰っておられるらしく、来月オーディションを受ける話が舞い込み、慌てて楽譜を引っ張り出した。
プロローグの方のアリアは譜読みから、第1幕のアリアは殆ど忘れかけていたのを記憶をかき集める様な状況であった。
登場のドラマティックなアリアは苦手なアジリタもあり、一人で練習しながらどこかしっくり来ないものを感じていたので、レッスンで先生に聴いていただいて率直な意見を聞かせていただき、それによってこのオーディションに挑戦するかしないかを決める事にした。
で、今日のレッスン。
自分で出来るところは何とかこなしたが、やはりアジリタで引っかかる。
「そんなアジリタじゃオーディションは無理よ」と先生がサクッと仰った。
やはりダメか・・・と思ったところへ「こうして御覧なさい」という先生の魔法のアドヴァイス。
その次の瞬間から、私の思考は一気にポジティブな方向へギアチェンジしたのだった。
正に先生の言葉は魔法の呪文である。
明日、オーディションの申し込みをする事にした。
勉強する機会があって、出来ない事が少しでも出来るようになるって、なんて幸せで贅沢なことだろう。
私は本当に音楽に生かしてもらっているんだ、と改めて感じた今日のレッスンだった。
オーディションは勉強する為の良いチャンス。
限られた時間で自分がどこまで出来るかを試すのも楽しいものである。
2012年10月20日土曜日
Viva Turchia! トルコ総括編
帰宅してからようやく
忘れないうちに番外編を・・・と思ったのだけど、一体何を書きたかったのかがイマイチ思い出せない。そうこうしているうちに、ドンドン時間が過ぎて、益々記憶が怪しくなってきた。
とりあえず書き始めてみる事にします。(笑)
実際トルコでは楽しい事ばかりで、本当に素晴らしい時間を過させていただいた。
帰宅してからFacebookにトルコのお友達が一気に50人近く増え、いまやGoo★e自動翻訳システムナシではFBも使えなくなってきた。
その内訳は、共演した歌手、合唱団員、オーケストラメンバー、演出スタッフ、事務局の人、メイクさん、かつらさん、そして直接は多分会っていない彼らの友人?・・・とめっちゃくちゃ多岐に渡る。
でもこの20日間でそれだけ多くの人と触れ合う事が出来たって、凄いことだったと改めて思う。
この先、また会って一緒に仕事をすることが出来るのかどうかは今のところまだ分からないけど、そういう機会が訪れる事を心底願うばかりだ。
| 黄色いタクシー、ちょっと懐かしい。 |
| 街角で見たトマト売り。トルコのトマト、最高に美味しいです! |
トルコは思っていた以上にいい所だった。
日本みたいに至れり尽くせりではないけど、個々の人間が自然な笑顔を投げかけてくれるので、休憩時間などに一人で居ても、孤独感を感じる事がなかった。
もちろん私が居た劇場という限られた空間での話ではあるが、それでも時間が経つにつれて、私がこの劇場に受け入れられて、ここに居る事が当たり前になって行っているような空気を感じた。
なぜなら初めて一人で劇場に入ろうとしたら(2日目の出来事。一日目は秘書の人が一緒だった)入り口のガードマンに止められたのだ。英語は通じないし、事務所に居る人を呼んでくれ、と言っても分かってもらえない。おまけにこの日はニコ子を持参して居たために、何かの取材と思われてしまったらしく・・・。結局通りかかった事務の人に助けてもらって無事に入ることが出来た。
速攻で秘書の人に「入り口のガードマンに私が不審人物でないと言う事を伝えておいてね」とお願いしたので、翌日からは「顔パス」で!(笑)
街に買い物に出ても店員さんが必要以上にフレンドリー。まぁ、こっちは客だから当然かもしれないけど、それでもやはりチャイを薦められると思わず笑ってしまう。
靴屋のお兄ちゃんも、ベルト屋のおっちゃんも、下着屋のおばちゃんも、洋服屋のお姉ちゃんも、一生懸命に私の欲しいもの、必要とするものを理解して探してくれた。そして一段落するとチャイ飲む?と来る。
しかしお茶を飲みながら長居をするほどの語学力もないので、いつも丁重にお断りしてしまった。
でもその心遣いがなんとなく嬉しい異邦人であった。
もう一つ感じた事がある。
私が滞在したサムスンは決して観光地ではない。そんな街で外国人、ましてや見ただけで東洋人と分かる人間が歩いていたら、他の国では大概ジロジロと見られるのに、なぜかそれがなかった。
歴史的にも色々な文化が交差した国だからなのだろうか、何となく自然に受け入れられてしまったような感覚。
それが居心地の良さをアップさせてくれたのは間違いない。
| バフラピデ。結構ハマる美味しさ♪ |
番外編なので、これだけは書きたい。多分、この話が今回の滞在で一番私らしい話だと思う。
ゲネプロ(本番前の最後の総通し稽古)の日の事である。
始まる15分くらい前、衣装も付けてメイクも済ませて舞台上でのチェックをしていた私のところへ広報担当の女性がやってきた。
「ゲネプロが終わったらローカル局のインタビューを受けてくれるかしら?」と言う。「何語で喋れば良いのか全く見当がつかないけど・・・」と言ったら「質問は2つで、一つはトルコについての印象や感想、もう一つは蝶々夫人の作品についての思いを答えてくれたらいいので、ちょっと考えておいてね」と言って去っていった。
その5分後、再びちょっと慌てて掛け寄って来た彼女、「悪いんだけど、今インタビューしてもらっていいかしら?」と。楽屋でのインタビューということで、部屋に入るとTVカメラと普通のカメラマンが二人。メルハバーと挨拶した後、「じゃあ、インタビュアーは居なくて後で編集するから、とりあえずまず1番目の質問の答えを喋って!」というので、心を落ち着けてめっちゃくちゃサバイバルな中学生英語で「トルコには初めて来ましたが、気候も良く大変過しやすく、快適な日々を送っています。とても楽しく毎日を過して、美味しいものも沢山楽しんでいます」というようなことを話した。
蝶々夫人については少し真面目な答えにするつもりだったので、食べ物の話などを織り込んでチョイウケを狙った私であった。
さて、次は蝶々夫人について・・・と構えたところ「はい、もう結構です。ありがとうございましたー」ってな雰囲気で、インタビューが終わってしまったっ!!!!
ガガガ━Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll)━ン!!!
これじゃ、私はトルコに歌いに来たんじゃなくて、のんびり観光して美味しいものを楽しみに来たみたいじゃないか!!!!
お願いだからオペラの話も聞いてくれ!!!!
という私の心の叫びが彼らに届くはずもなく、大変遺憾なインタビューとなってしまったのだった。
こうなったら「英語が酷すぎるね」とか「メイクが怖すぎるよね」とか、どんな理由でもいいからカットされた事を祈るのみ・・・。
広報の女性もちょっと呆気に取られていた。そしてその日の夕食で訪れたレストランで彼女に会ったときに「あのインタビューは酷かったわよねー」と笑いのネタになったのであった・・・。
まぁ、そんな感じで、良くも悪くも「自然体」で駆け抜けた20日間だった。
『蝶々夫人』という作品のお陰で、今まで私は本当に色々なところを訪れる事が出来た。
そしてどこでも楽しくて素晴らしい体験が出来て、沢山の素敵な思い出がある。
これから先、そんな機会が一つでも多く増える事を期待しつつ、精進するのみである!
というわけで、トルコ初体験の日記シリーズはこれにて終了~。
最後までお付き合い、ありがとうございました(^з^)-♥Chu!!
| 黒海の上にぽっかり浮かんだ満月。 思わず「また来れるように」とお祈りしてしまった。 |
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