2013年6月27日木曜日

帰国中のお楽しみ。

一昨日に公演の初日が明けた。
大成功、と言えるくらいの盛り上がりだったけど、まだ2公演残っているので、舞台については全て終わってから書くつもり。
でも本当に美しい音楽と楽しい舞台で、やっている私たちも盛り上がっています。明日からダブルキャストで3公演続きます。
新国立劇場『夜叉が池』、世界初演です。まだの方は是非。

ちょっとホッとした昨日は、懐かしき高校時代を『寮生活』という特殊な環境の下で一緒に過ごした先輩、そして同級生との再会した一日であった。
私がこうしてたまに日本に戻ってくるたびに、忙しい中万障繰り合わせて集まってくれる皆。本当に私は人に恵まれている、と心底感じた一日だった。


まずランチは遠くは北海道や青森から前日の公演のために来てくれた人を含めて、高輪プリンスホテルで鉄板焼きステーキ。

雨も絵になる日本庭園
こんな美しい庭園があるなんて!

忘れないうちに書くけど、このステーキ、絶品だった。
音頭を取ってくれたA先輩のお陰で、個室を借り切って(大正解!)の贅沢なひととき。
でも、食べたものがどこに入ったか分からなくなるくらいの大爆笑が続き、6人なのに大宴会並みの煩さだったかも。(笑)
楽しかったー!!!
ランチの後はもちろんケーキも♪


続いて夜は初台の美味しい中華料理店、蘭蘭酒家で同級生2人と再会。こちらはこちらで、なんとも緩い、ダラダラとした意味不明な会話で盛り上がった。こういう全く肩の力の入らない(入らな過ぎとも言えるが)会話を楽しめるのは同級生ならではか。
これ以外にももちろん名物焼き餃子と前菜も!

忙しい中、公演に来てくれるだけでも嬉しいのに、時間を割いてくれて、笑い合える友人たちに恵まれている私って、最高に幸せ者だと思う。
そしてこうして誰かに幸せにしてもらっている分、自分も誰かに還元しなくちゃいけないな、と真面目に考える今朝。
それが歌で出来れば、私の人生はこれ以上は何も望まない!って思えるかも。

月並みだけど、ありがとうって言葉しか出てこない。
明日の公演も頑張ろう。


2013年6月10日月曜日

つぶやき in Giappone


人間関係って難しい。

上手く距離感を持って人とお付き合いすることが、実は自分は凄く下手なんだと気づいたここ数年。
そんなつもりがなくても、相手に嫌な思いをさせてしまう事ってある。
鈍い私がそれに気づいた時には随分と時間が過ぎてしまっていて、そしてその誤解を解く術も見つからないまま更に時が過ぎる。

相手が自分にとって大事な人であればあるほど、何年経っても、吹っ切れない。

と言うようなことを、考えさせられる帰国。

2013年6月5日水曜日

帰国中









ぶいーんと、ガラッガラのルフトハンザ機に乗って帰国してから約2週間が過ぎた。
帰国してから今日までの間に、大好きな串カツ屋さんで超美味しいご飯を食べ、軽井沢での従姉妹の結婚式に出席し、免許の更新の為に東京から明石の試験場まで日帰りしたり(ついでに大久保の名店「廣嶋」で超美味のお魚とお寿司を堪能♪)…と本州をドタバタと動き回っている。


あ~ぼん
軽井沢
おめでとう♪


そんな中、先週の火曜日からオペラの稽古が始まった。
劇場へ通う道
新作なので稽古に先立って記者会見まで行われた。
こういう物に全く慣れていない私なのに、前列に座らされてこわばった顔で約30分を過ごした。
リハーサルは演出の稽古の真っ最中。
間違いなく、美しいメロディーとハーモニーに溢れた作品に、幻想的で夢のある素敵な演出。共演の皆さんも本当に素晴らしい方ばかりで、稽古場の雰囲気は最高、毎日楽しく稽古をしている。
どうぞご期待ください!

2013年4月28日日曜日

イタリアに住む真の幸福を感じた事について。(閲覧注意。食べ物の写真多しっ!)

雨の予報だった日曜日の今日、でも昨日の夜に散々降ったお陰か、太陽が顔を出した。午後は街へ散歩にでも行くかな。

さて、今週は木曜日にピッツァ、土曜日にトラットリーア、と2度も外食する非経済的で非ダイエッターで飽食な一週間だった。
でも心は満足。(笑)

ピッツァはパドヴァで私が一番好きなピッツェリアでお気に入りのピッツァを食べ、食後はジェラートを求めて夜のパドヴァを散策した。
Il Cortileという店名のオリジナルピッツァ、最高ですわよ。

明るくて綺麗な店内。
有名なGrom以外にも色んなこだわりジェラテリアが増えている昨今だが、Prettoというこのお店、これからどんどん拡がる予感。
てなわけで、満月の夜に、ピッツァにジェラートに散歩と、なんとも「正しいイタリア人的な夜」を過した気がする。
満月とPrato della valle


私ら夫婦は、土曜日の夜に友達カップルのP&Eと、ちょっと気になるレストランや、美味しいお店に食事に行く事が多いのだが、夕べはPが気になるという郊外のトラットリーアへ行って来た。


洗練された店内は、テーブル間のスペースもゆとりがあってなかなか落ち着いた雰囲気。でもメニューは地元の料理を中心に工夫を凝らした物で、久しぶりに食べたダックのラグーのビーゴリ(うどんみたいなパスタ)は「昔からのあるべきスタイルで」みたいなことがメニューに書いてあったので、単純に惹かれて食べてみたのだけど、絶品だった。
質も量も完璧!


プリモ好きな私なので、次回もこれを頼んでしまいそうだ!
セコンドは季節にちなんで卵とアスパラの料理を。これがとーーーーっても独特で、ちょっとビックリなお皿だった。
普通は茹でたアスパラとゆで卵に塩コショウ、オリーブオイルって組み合わせなんだけど・・・。
まずメニューには「卵とアスパラ2009」と書いてあります。カメリエーレに「なんですねん?」と尋ねたら、「2009年にシェフが気分で作ったら出来ちゃった料理で、ちょっと変わってるけど美味しいよ」と言うので、迷わず頼んでみた私。
料理が運ばれて来て、一瞬「!?!?!?!」となった。
アスパラの季節にしか食べられないのが残念。

具体的にはカリカリに焼かれたトーストの上に温泉卵のように調理された超半熟卵が2個載って、そのうえに薄くそぎ切りされカリカリにフライされたアスパラがドッサリ。塩コショウして、卵の黄身に絡めていただきま~す。
いや、これがなんとも新しい!見た目も味も食感も楽しい!
というわけで、最後までウキウキしながら完食♪

ところでワインは4人でRibolla Gialla(フリウリ産が有名なワインだけど、少し飛び越えてスロヴェニアのを選んでみた)を一本だけ。
重くないのに濃厚さもある不思議な味わい。



というわけで、少し飲み足りなかった私はデザートワインを頼む事にした。一緒に食べるドルチェは自家製ビスケットの盛り合わせ。
デザートワインは色々あったけど、滅多に飲むことのないシェリーがあったのでそれを頼んだら、運ばれてきたグラスには真っ黒でドロドロな液体が!
なんと20年物だそうで、カメリエーレの『樽で寝かせる時にどんどん注ぎ足していくという製法なので、20年物でも中には100年前のエキスも混じっているかもしれないんだよ』という説明に無知な私は感動して、帰宅してWikiりました。(笑)
でもさすがの濃厚な美味しさでありました。

今まで食べたカントゥッチの中で最高かも。
シェリーはちょっとはまりそうだわ。


ああ、美味しい物ってどうしてこんなに私を幸せにするのだろう。
色々あるけど、やっぱりイタリアって良いところだわー!!!!(改めて確信中)

余談だけど、夕べの新内閣組閣発表で、パドヴァの市長さんが経済発展省の大臣に任命された。
本当はすごく大変な状況にあるイタリア。でも食も芸術もその他の分野でも、ありとあらゆる魅力と歴史に支えられた本来の力が、一日も早く蘇る事を祈るばかりである。
問題山積みであるけど、新内閣が良い仕事をされる事を期待したい。

2013年4月18日木曜日

Vinitaly 初体験

友達が仕事関係者に入場券をもらえたからと、ヴェローナで毎年行われるイタリア最大のワインの見本市Vinitalyに誘ってくれた。

飲むぞ~~~!(嘘)


会場では一年を通して色々な見本市が開かれるが、このVinitalyの時期には会場のみならず、街の中心のありとあらゆるお店のショウウィンドウがワイン絡みのディスプレイで飾られる。
ブティックも靴屋も本屋も!
それ程、街を上げての気合の入ったイベントなのである。

ワイン(というか、お酒はなんでも好きかも)が好きな私は、一度この見本市に行ってみたかった。一般でも入場は可能だが、入場料金は決して安くはない。今年は50€という値段がついていた。
友人の友人のお陰でもちろんタダで入場。
そしてそこには夢の世界が~~~

場内には大きなプレハブの建物がいくつも並び、各州ごとに展示が分かれている。
プーリアやピエモンテなどのワインの名産地(まぁ、イタリアはどこも名産地っちゃー名産地ですが)の州はプレハブ一件全てを使っての展示である。中でもトスカーナ州はプレハブ二件分!さすがです。


プレハブに入ると、中はギッシリとワインメーカー毎のブースが並んでいる。
基本的に業界関係者のための見本市なので、門外漢の私たちは少し気後れしてしまったが、勇気を出してあるスタンドでワインの試飲を申し込んだ。

もちろん部外者である事はバレバレだったと思う。それでも黙ってワインを注いでくれた。飲んだものを記憶するためにと、飲んだワインのボトルを撮影していたら、ちょっと勘違いされたらしく、急に対応がフレンドリーになった。(笑)

カウンターに並んでいるボトルを指して試飲をお願いする。

これ、全部Chianti classico!!!!

ワインだけでなく、ビール・ハム・チーズ…などの食料品も展示。
ここはパスタの会社のブース。


試飲は量が少ないので、かなり色々な種類を楽しむ事が出来た。
それにしても笑えるくらい「酔っ払い」も多かった。見るからにお仕事で来たはずなのに(服装などで判断)、赤い顔をして楽しそうにゲラゲラ笑っている人々を見ていると、大丈夫なんだろうか、と心配になってしまった。でもちょっと羨ましい。
ほとんど吞み屋の賑わい♪

Reciotoというデザートワインのデモンストレーションにはジェラートも登場。
ラズベリー味のジェラートにワインを吹きかけての試食♡
それにしても、本当に星の数ほどのワインがあるんだという事を、改めて実感。
もっともっと美味しいワインを沢山飲みたいなぁ~♪
古いワインが並んでいた。自分の生年のボトルを見つけて嬉。


2013年3月7日木曜日

生きています



ふと気がつくと、弥生三月。
今年もあっという間に2ヶ月が過ぎて行ってしまった。
特に書き留めておくような事も起こらない日々だったので、ついついこちらの更新も怠ってしまったのだが。

三月に入った途端に空気が柔らかくなった気がする。
寒さの中に棘があるような冬の空気が、ふっと丸くなった。
太陽の光も明るさを増し、雨さえも優しく降る季節がやって来た。

イタリアが息を潜めて過した冬が終わった。
これからあの吸い込まれそうな青空と、例えようのない輝きを持つ夏に向けて、イタリアがイタリアらしさを取り戻す季節が始まる。

私もそんなイタリアのペースにすっかり巻き込まれて、なんだか妙にやる気がムクムク・・・な今日この頃。


2013年1月17日木曜日

年末年始あれこれ

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
すっかりお正月気分なんて過ぎ去りましたが、一応今年最初の更新なので、まずはご挨拶から。
今年もきっとダラダラと、なんの脈略もなく気が向いたときに何かを書き綴ってゆくと思いますが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

平和に家族でご飯を食べて過したクリスマスの翌日、私と夫はパリへ飛びました。

花の都、パリ~♪

どどーん!


駆け足で2度ほど訪れた事はあったけど、きちんと観光をしたわけでもないので、全くパリは初めての夫と同じように、何もかもが新鮮で感動の4日間でした。
モンパルナスのショボいホテルさえも、「ホテルに帰りたいと思わないから観光にはうってつけ」と究極のポジティブシンキングで、二人でパリの街を可能な限り歩き回りました。

ルーヴル美術館
シテ島
大好きなユトリロも描いたというシャンソニエ、オ・ラパン・アジル
画家さんが並ぶテルトル広場


どうしても行きたかったオルセー美術館から、丸一日かけたルーヴル美術館、モネの絵以外のコレクションも素晴らしかったオランジェリー美術館、クリスマスイルミネーションのエッフェル塔、青空に恵まれた凱旋門からシャンゼリゼー大通り、憧れのモンマルトル散策、人人人のノートルダム寺院、静かなサン・ジェルマン・デュ・プレ教会、オペラ座に雰囲気のあるガレリア・・・。

とにかく貪欲にパリを楽しみました。

もちろん美味しいものも貪欲に。
朝食のクロワッサンからパリ在住日本人オススメで2日連荘で行った讃岐うどん屋さん、こってり味のラーメン屋さん、パリ一美味しいという評判のガレット(クレープ)屋さん、店構えで何となく入ったのに大当たりだったレストラン、そして〆はパリ在住のお友達のアレンジで、なんと串揚げまで頂きました。
では、ちょっと食いしん坊ギャラリーを・・・。


着いてすぐに食べに行ったガレット。飲み物はシードルです
二日続けて通った讃岐うどん。
号泣の美味しさ。

オルセー美術館内のカフェでの夕食
大好物、フォアグラのパテ♡
ここはどこ?パリの串揚げ!


食に関しては、一体どこに行って来たの?と言われても仕方がないほどのバラエティー。
さすが、パリです。

どんなに頑張っても4日間では本当にどうしようもないくらい、大きくて魅力的な街です。
正直、「魅力的」なんて言葉さえも、パリの前では陳腐に感じます。
大都市なのに古い重みもあり、同時に斬新なエネルギーも炸裂していて、本当にその空気を吸っているだけで自分が違う人間になってしまうような錯覚するほどです。
またそんな空気を吸いに、年内にもう少し長い日程でまた行きたいなーって思っております。

というわけで、パリの魔法にかかったまま年を越したような気分の今年の始まりでしたが、一応仕事も再開し、普通の生活が始まっております。
パリで食べまくって来た分、今年の最初の目標はやっぱり「ダイエット」。
頑張らなくちゃ。

今年も楽しい一年になるように頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします!(^з^)-♥Chu!!