さて、今週は木曜日にピッツァ、土曜日にトラットリーア、と2度も外食する非経済的で非ダイエッターで飽食な一週間だった。
でも心は満足。(笑)
ピッツァはパドヴァで私が一番好きなピッツェリアでお気に入りのピッツァを食べ、食後はジェラートを求めて夜のパドヴァを散策した。
Il Cortileという店名のオリジナルピッツァ、最高ですわよ。 |
明るくて綺麗な店内。 |
てなわけで、満月の夜に、ピッツァにジェラートに散歩と、なんとも「正しいイタリア人的な夜」を過した気がする。
満月とPrato della valle |
私ら夫婦は、土曜日の夜に友達カップルのP&Eと、ちょっと気になるレストランや、美味しいお店に食事に行く事が多いのだが、夕べはPが気になるという郊外のトラットリーアへ行って来た。
洗練された店内は、テーブル間のスペースもゆとりがあってなかなか落ち着いた雰囲気。でもメニューは地元の料理を中心に工夫を凝らした物で、久しぶりに食べたダックのラグーのビーゴリ(うどんみたいなパスタ)は「昔からのあるべきスタイルで」みたいなことがメニューに書いてあったので、単純に惹かれて食べてみたのだけど、絶品だった。
質も量も完璧! |
プリモ好きな私なので、次回もこれを頼んでしまいそうだ!
セコンドは季節にちなんで卵とアスパラの料理を。これがとーーーーっても独特で、ちょっとビックリなお皿だった。
普通は茹でたアスパラとゆで卵に塩コショウ、オリーブオイルって組み合わせなんだけど・・・。
まずメニューには「卵とアスパラ2009」と書いてあります。カメリエーレに「なんですねん?」と尋ねたら、「2009年にシェフが気分で作ったら出来ちゃった料理で、ちょっと変わってるけど美味しいよ」と言うので、迷わず頼んでみた私。
料理が運ばれて来て、一瞬「!?!?!?!」となった。
アスパラの季節にしか食べられないのが残念。 |
具体的にはカリカリに焼かれたトーストの上に温泉卵のように調理された超半熟卵が2個載って、そのうえに薄くそぎ切りされカリカリにフライされたアスパラがドッサリ。塩コショウして、卵の黄身に絡めていただきま~す。
いや、これがなんとも新しい!見た目も味も食感も楽しい!
というわけで、最後までウキウキしながら完食♪
ところでワインは4人でRibolla Gialla(フリウリ産が有名なワインだけど、少し飛び越えてスロヴェニアのを選んでみた)を一本だけ。
重くないのに濃厚さもある不思議な味わい。 |
というわけで、少し飲み足りなかった私はデザートワインを頼む事にした。一緒に食べるドルチェは自家製ビスケットの盛り合わせ。
デザートワインは色々あったけど、滅多に飲むことのないシェリーがあったのでそれを頼んだら、運ばれてきたグラスには真っ黒でドロドロな液体が!
なんと20年物だそうで、カメリエーレの『樽で寝かせる時にどんどん注ぎ足していくという製法なので、20年物でも中には100年前のエキスも混じっているかもしれないんだよ』という説明に無知な私は感動して、帰宅してWikiりました。(笑)
でもさすがの濃厚な美味しさでありました。
今まで食べたカントゥッチの中で最高かも。 シェリーはちょっとはまりそうだわ。 |
ああ、美味しい物ってどうしてこんなに私を幸せにするのだろう。
色々あるけど、やっぱりイタリアって良いところだわー!!!!(改めて確信中)
余談だけど、夕べの新内閣組閣発表で、パドヴァの市長さんが経済発展省の大臣に任命された。
本当はすごく大変な状況にあるイタリア。でも食も芸術もその他の分野でも、ありとあらゆる魅力と歴史に支えられた本来の力が、一日も早く蘇る事を祈るばかりである。
問題山積みであるけど、新内閣が良い仕事をされる事を期待したい。
懐かしのパドヴァの夜。またイタリアへ行きたいなあ!
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