2012年4月12日木曜日

生徒のコンサート

私が教えている生徒は全員イタリア人である。
音楽教室の生徒も合わせると、18人も居る。ぎょえー、そんなに増えていたんだ!(°□°;)
残念ながら音楽教室のほうはクラシックをやっている生徒はたった一人で、残りはみんなポップスを歌いたがる。
しかし教えるほうはポップスだろうがクラシックだろうが、その生徒の持つ声の良さを最大限に引き出そうと必死のパッチである。(死語か?コレ)

イタリア人って、やっぱり日本人より持っている楽器が良いというか、簡単に凄く良い声が出てくるから凄い。アデルワインハウスを歌いたがる女の子も、発声であれこれやっていると、スポーン!と凄い響きの声を発する事がある。
もちろん本人は全くわかっていないんだけど。
そんな楽器を目にして、私としてはクラシックの声楽をやってみませんか?と営業したくなるのだが、2秒後には仕事も少ないし、道は険しいし、金にならんし・・・という現実を思い出してそんな考えは引っ込める。
楽しんで歌うのが一番だよ、ホント。

さて、家で教えている生徒は6人。皆さんクラシックをがっつりお勉強中。5人ソプラノ、1人テノール。
もう4年くらい続けているフランチェスカは良いポジションに嵌るととても素晴らしいリリックソプラノで、先生もビックリな声を出すときがある。地道に勉強を重ねている。
アリアンナは超高音ソプラノなのに、初めて来たときはガチガチに固まった身体から搾り出すように声を出していたのがウソのように成長してくれた。今では発声で上のGまで出すから驚きだ。
アンジェラは少し年長さんで遠くトレントの山の町から通ってくるのだが、彼女は多分歌うために生まれてきた人なのだと思う。合唱やアンサンブル活動を素人ながらずっと続けてきた人で、私が初めての「歌の先生」なのだそうだ。天使のような美声の持ち主である。
マルティーナソフィアは今年に入ってから通い始めたのでこれからが楽しみだけど、二人とも綺麗な声だし、楽しく歌の魅力に囚われてくれると嬉しい。
唯一のテノールのゲリー。彼は多分「天才肌」なのだと思う。本業は整形外科医の卵なので、声を出す仕組みというものを、かなり具体的に理解しているように感じる。そして本来持つ美声と音楽性はレッスンしながらも驚く事多々アリ。ただ彼は性格的に我慢強さがないので、呼吸法の練習や、口や喉を大きく開けるなどの訓練がなかなか進まない。ここにこの我慢強さが加われば、多分あっという間に凄い事になるような予感がするのだが・・・。まぁ、整形外科の方が着実な人生が歩めそうだからいいのかな。
皆、可愛い私の生徒たち。遅刻魔も3人ほど居るけど、顔を見ると怒れなくなる甘い先生です。

さて、ここへ来てようやく今日の日記の導入部が終わり、主題に突入。

年に2度くらい、家で教えている生徒の発表会をわが自宅で行っているのだけど、1月ほど前にも「春のコンサート」と題して、25人くらいのお客さんを招いて行った。
こんな感じ。→

この写真を見る時には、棚の散らかりようとか、人の頭や手とか、私の顔の丸さとかには注目しないように。

コンサート後に持ち寄ったケーキやおつまみでパーティーをするのが恒例になっているので、そちらが目的の人も多いかも知れないけど。(^O^)
で、そのコンサートがとても良かった。生徒の成長を手に取るように感じる事が出来てとても嬉しかったし、本人達もそれを実感したようだ。
・・・と、こうなるとすぐに盛り上がるのがイタリア人。
シエナ出身、在パドヴァ1年半のくせに異様に交際範囲の広いゲリーが、早速知り合いのつてを使ってパドヴァの中心にある由緒あるカフェ・ペドロッキでのコンサートを実現させる手はずを整えてきた。(ちなみに彼に私のニコ子を購入した店を紹介してもらった・・・)

凄い行動力。先生、びっくりです。

というわけで6月の末か7月の頭に、彼らがコンサートをする事になったわけだが、こうなると「ただの生徒の発表会」にはしたくないのが私の意地。
早速、生徒の実力の80%程度できちんと歌えて、お客さんにも喜んでもらえそうなプログラムを作成した。
トスティの歌曲、モーツァルト、プッチーニ~ミュージカルナンバーまで、かなり広範囲なプログラムだけど、歌う方も聴くほうも楽しめるプログラムである事を自負している。

さて、これから生徒のお尻を引っ叩いて勉強させなくては。
うちの生徒って、火事場の馬鹿力に頼る傾向がなきにしもあらずなので、少し地道な日本人のエキスを注入しなくては。
先生も頑張ります!







2012年4月9日月曜日

Pasqua(復活祭)の休暇

金曜日に十字架にかけられたイエス・キリストがその3日後の日曜日に復活したという聖書の教えによる祭日であるパスクア(復活祭)


実はイタリアへ来るまでは全く知らなかった。知ってた人居ます?
大体この国の祭日は殆どが宗教上のもので、よって年によって変動もするのである。
毎年カレンダーを見て「今年のパスクアはいつや?」とチェックするのが恒例なのだが、なぜ変動するのかはWikiによると
復活祭は基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日である。2011年の復活祭は西方教会東方教会も同日であり4月24日であるが、年によっては東西教会で復活祭を祝う日は異なる事も多い。』
ということだそうだ。ブログ書いて勉強になったわ。


さて、イタリアでは「Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi」という言葉がある。
訳すと ”クリスマスは両親と、復活祭は誰でも好きな人と”という意味になる。
つまりクリスマスは一緒に住んでいようが、遠方に住んでいようが、家族が集まって過すというのが伝統で、逆に復活祭の休暇は友達と旅行に行ったりする人も多い、と言う意味である。
しかし周りを見渡すと、復活祭でも家族で過ごす事を大切に思っている人が多いようだ。
まぁ、クリスマスに向けて一族郎党終結必須!の空気は、復活祭ではやや薄いのは確かだが。


去年に続き、今年も復活祭の連休を使って夫と二人でアルト・アディジェ州にあるヴェノスタ谷でノンビリと過してきた。


ここはリンゴの産地で有名である。そして正にリンゴの花、満開であった。


散歩したり、古い中世から続くお城を訪問したり、広大な庭園でたくさんのお花を愛でたり・・・と、とにかくニコ子で写真を撮りまくってきた。
その数、864枚。
帰宅してザーッとPCに取り込んだ写真を一通りチェックして100枚くらい削除。
多分、チェックするごとに100枚単位で削除されていくに違いない・・・。


行った先はこんなところ。
コイラ城 長い歴史にも関わらず、城内には多くの調度品も残り見応えたっぷり。
トラウットマンスドルフ城庭園 メラーノにある、イタリア一美しいと言われている庭園。


グロレンツァ 小さな中世の面影が濃く残る街。





2012年4月2日月曜日

カメラと街を歩く

昨日の日曜は新しいデジタル一眼レフカメラ(ニコ子)と一緒に歩きなれたパドヴァをウロウロしてみた。
復活祭前の最後の日曜日(枝の主日)に当っていたので、日曜日だというのに店はたくさん開いていて、沢山の人出であった。
広場では子供のためのカトリックの催し物を行っていたり、歩く人は手に手にオリーヴの枝を持っている。ゲットー地区では狭い道一杯に露店が並び、春の陽気の中、人々の表情も明るい。

そんな中、ニコ子をしっかりと抱えて、とにかく撮りまくった。
いいカメラで撮ると、同じ街も少しは素敵に見える・・・気がする。

 絶対に泳ぎたくない川だけど、緑の額縁でちょっと雰囲気が・・・。(笑)


 こういう妙に立派な彫刻があちこちにあるのがイタリア。


 パドヴァの由緒あるカフェ、カフェ・ペドロッキ。外でなにやらイベントをやっていた。



 ゲットー地区の露店。お花がとにかく綺麗!



 こんなポストに投函して、手紙が無事に届くのだろうか。


 パドヴァの街にはこんな風に川が流れている。


 Via Roma。街の目抜き通り。


 Prato della valle広場。大きな大きな広場で、市のマラソン大会のゴール地点。週末はこんな風に市が立ちます。


 S.アントニオ教会。パドヴァのシンボル的教会。銅像はガッタメラータ将軍。ドナテッロ作。



カメラが違うと子供の躍動感が表現できるのね、と素人ながらに思った一枚。

次はどこへ行こうかな。

2012年4月1日日曜日

デジタル一眼レフカメラ

先日、生まれて初めてデジタル一眼レフカメラ(デジイチ)を購入した。
ずっと前から欲しいとは思っていたのだけど、自分に使いこなせるのか自信もなかったので、言い出せずにいたのだけど、結構写真を撮るのが好きな私は、もう少し凝った写真が撮ってみたいという欲求がムクムクと大きくなっていた。

そこへ夫が「来週、山へ小旅行へ行こう」と言い出した。
もうこうなったら是非美しい景色を写真に撮りたいじゃないか!
というわけで、思い切って切り出した。

「デジタル一眼レフカメラが欲しいんだけど」

仕事へ出かけようとしていた夫は一瞬絶句。•́ε•̀)ฅぇ?

「こいつ、いきなり何を言い出したんやっ!?」と関西弁の台詞がおでこに張り付いていた。
絶句しているところに畳み掛けるように「写真撮るの好き、機種もチェック済み、きっと楽しい、そんな高いものでなくていい・・・・」と矢継ぎ早に喋り捲った。
夫は「う~ん」と言いながらも、実は本人もちょっとは欲しいと思っていたらしくまんざらでもない様子。
と、夫のその隙を突いて、一気に買う方向へ話を進めたのであった。

というわけで、その翌々日には我が家にニコンのD3100というデジイチがやってきた。(キムタクと一緒にお楽しみください。笑)

お店の人に「最初の充電は最低でも12時間はするように」と言われてしまったので、その日一日バッテリーの入っていないカメラをカッコつけて構えてみたり、ひたすら取説を読んだり、ネットでデジイチ入門サイトをチェックしたりして過した。(涙)

翌日はもうパジャマのままでカメラのセッティングを開始!
早速前日に仕入れた知識を元に、庭の花などを撮ってみた。
記念すべき第1号の写真。

こうなると止まらない。
仕事の合間を縫って、午後には公園デビュー!



と、花の写真のプロにでもなるんかいっ!?ってくらい、花ばかり撮って来た。

花ばかりじゃつまらんので、庭に住む鳥をパンくずでおびき寄せて撮ってみたり・・・。

もちろん失敗も数あるが、こうしてみると私の腕も捨てたもんじゃないわね、なんて言葉が頭をよぎったけど・・・絶対に口には出せない。

友達なくしそうだし。

今日はこれからパドヴァの中心に出て、色々と撮ってこようと思う。
とにかく撮りまくって、早く「ちょっと写真が上手なオタク」になりたい今日この頃。

2012年3月27日火曜日

トレヴィーゾの日曜日

先日の日曜日はトレヴィーゾに住む友人宅を訪問して来た。 ご主人がシェフなので、ここの御宅にお邪魔すると、いつもレストラン並みのお料理が食べられる。 今日は「ガチョウ料理」、イタリア語でOCA(オーカ)をご馳走になった。毎度の事ながら、さすがの美味しさ。 そしてお肉は鳥肉とは思えないほどの味の濃さと弾力。大体私はフォアグラ以外のガチョウのお肉を食べたことがあったのかどうか・・・。
食後は私の夫も大好きなシェフのティラミス。 冗談抜きで滅茶苦茶美味しい。フワッとした舌触りに、甘すぎないクリーム。なんというか、とにかく素晴らしいバランスなのである。 私は特にティラミスが好きなわけではないが、彼のティラミスは思わず作り方を知りたくなる。 でも尋ねなかった。 絶対にこんなに美味しくは出来ないから。

さて、お腹も一杯になったので、友達(奥さんのほう)とワンコを連れて市内を流れる川沿いを散歩に。
トレヴィーゾにはシーレ川が流れていて、豊かな水量と静かな雰囲気が気持良い。
お天気の良い日曜日なのでなかなかの人出である。 二人で色々な話をしながら歩いた。
季節なのでカモの親子がたくさん。


川沿いを外れて住宅街を歩くと、こんな立派な枝垂れ桜にも出会った。
イタリアは何故か桜の木をちんちくりんに切ってしまう習慣があるらしく、春に花が咲いても全く風情のない姿の木が多い。 よってこんな見事な桜は滅多にお目にかかれない。 きっとこのお宅の方は、日本の桜をご存知なのだろうなぁ・・・。 お庭でお花見させてもらいたい!





 この日から夏時間に移行したこともあり、ついつい遅くまで長居してしまった。 帰りの車からみた夕焼けが綺麗だった。

2012年3月21日水曜日

今日この頃

気がついたらイタリアは春満開。
 桜か梅か桃か分からないけど、木々は一気に芽吹き、花が咲き始めた。
土手も緑で覆われている。
青空の色が、同じ青でも少し違う。

春なのだ。 







先々週、ある仕事の依頼を請けた。 偶然にも今年勉強しようと思っていたオペラ「ノルマ」の重唱を歌う仕事である。
依頼人は音楽院の大学課程で勉強している学生(と言っても、この新しい過程は大学卒業資格を求める大人がほとんどらしい)で、彼女は試験でアダルジーザのパートを歌うため、アンサンブルを一人で歌うのではなく、共演者(ノルマとポリオーネ役)を用意して試験に臨む事にしたようだ。
彼女の知り合いである私の友人テノール(ポリオーネを歌う)を介して依頼された。
 私自身もこのオペラを勉強するチャンスであるから喜んで引き受けた。\(^o^)/
 とは言え、試験日は26日だということで、約2週間で仕上げなければならず、大急ぎで勉強を始めると同時に、26日は月曜日なので音楽教室の方も補講の計画を立てて、生徒達にも連絡して万端整えた。
 依頼人はミラノに住んでいるようだが、私もテノールもヴェネツィア周辺に住んでいるという事で彼女が先週末にリハーサルをしに来る事になっていた。
 あいにく私は生徒の発表会を日曜日に企画していたので、生徒達に前日の午後は発表会の練習は出来ないと言っておいたのだが、水曜日に依頼人から電話があり、「膝を痛めて運転が出来ないので、リハーサルは翌週末に延期してくれ」とのこと。
てことは試験の直前だな、大丈夫かな、と思いつつも了承した。
今から思えば、この時に少し疑うべきだったのだ・・・。


しかしながら、この予定変更のお陰で発表会の練習をしっかり出来たので、日曜日の会は思った以上に良い演奏になった。
生徒達の成長には目を見張るものがあり、ますます教えるのに力が入りそうだ。
それぞれが何か進歩しているのが、私だけではなく観客にも分かるようで、演奏の後のパーティーでは皆にたくさん誉めてもらって生徒達も嬉しそうであった。
 次のステップに向けて、どう導くべきかを彼らの演奏を聴きながら考えた。
 より良い声を出す事だけではなく、音楽的なフレージングの勉強にも力を注がなくてはと気づいた。 教える事で自分が学ぶ。全くこの通りである。


さて、「ノルマ」の話にはまだ続きがある。
昨日の朝、彼女から携帯にメッセージが届いた。
今週末に延期したリハーサルを「31-1日に決めましたので、ご都合をお知らせ下さい」と。
私は固まった。26日に試験じゃないのかぁぁぁ~!?
速攻で返事を送り、「26日だというお話でしたので仕事の都合とかつけたのですが、一体いつになったのですか?」と尋ねたところ、「学校の都合で6月になりましたので、これでしっかり準備が出来ますね」ときた。
腹が立つのを通り越して脱力した。
準備がしっかり出来ることにはなんの異存もない。こちらも望むところである。
しかしそれ以前になにか大事な事が間違っていないか?順番が違わないか

・・・良く知らない相手に感情をぶつけるわけにも行かないので、ぐっと堪えた。
それから、急いで月曜日の生徒に「来週の月曜は予定通りレッスンをします。混乱させてすみません」。・゚・(ノД`)・゚・。というメッセージを送ったり電話をしたり。

6月にこの仕事が無事に終わる事を祈るばかりである。╮(•́ω•̀)╭

2012年3月1日木曜日

春!?

つい2,3週間前まで、記録的な寒波で寒さに覆われていたイタリア。 私の住む街は大雪にこそ見舞われなかったが、気温はしっかりと氷点下まで下がり、湯たんぽなしでは足が冷たくて眠れないほどだった。

それがあっという間に軽く10度を超えるポカポカ陽気がやってきた。 それでも2月のうちは「まだ2月だし、きっとまたガクッと寒くなるよね、そう簡単に春にはならないよね」なんて話していたのだが、今日から弥生3月。

カレンダーをめくるだけで、ものの考え方も簡単に変わるらしい。

 「3月だよ。春だよ」




あまりにも気持ちのよいお天気だったので、いつものスポーティーなウォーキングはお休みして、隣の町まで買い物がてらのんびりと散歩して来た。
ウォーキングコースの土手にかかる橋から川を見ると、心なしか水量も増えている気がする。
 春の日差しを受けて、水の色もいつもより明るく見える。
土手の周りには柳の木が枝を垂れる。
柳の枝も、水が温かくなる春を歓迎しているのではないだろうか。






そして明後日はひな祭り。
姪っ子の幸せを願って、我が家でも雛人形を飾ってみた。 3種の可愛いお雛様。
結構どれもお気に入りである。
いつか姪っ子に受け継げるかな。