素晴らしい秋晴れの日で、そのまま遠足にでも行ってしまいたいような気分。
遠くに国境に跨るアルプスが見える。 |
でも一応目的はオーディションだったので、しっかりニコ子を忘れた。ちっ、私としたことが!
オーディションはまぁ、こんなもんかって出来だったのだけど、なんとも凄い偶然で、審査員の中に私が若き頃、初めて『蝶々夫人』を歌った時のオーガナイザー氏が居て、お互いに再会を喜び合った。
この彼のオーガナイズの公演で、イタリア各地のみならずベルギーまで、そして劇場、街の広場、本当に色々なところで『蝶々夫人』を歌い、経験を積む事ができたのだ。
最後に会ったのは、10年ほど前の事だったと思う。
すっかり歳を取ってしまっていたけど、若いときの楽しかった事を思い出して嬉しかった。
ちょうど計ったようにお昼ご飯時にオーディションが終わり、一緒に来てくれた夫と二人で街へ繰り出した。
まずは美味しいレストラン探し。
お腹がペコペコだったのだが、一軒目に見つけたお店では妥協せず、二軒目、三軒目と渡り歩いて、ようやく決めた。
Ristorante antica Maddalena
フリウリ州のお料理を食べさせてくれるというお店で、小さな店内にはテーブル席が20席弱(もしかしたら二階席もあったかも)。こぢんまりとした作りの、モダンだけど可愛らしく落ち着いたインテリアのお店である。
メニューを見て、Fricoというチーズ入りジャガイモ焼きコロッケ・・・みたいなお料理と野菜の酢漬けを前菜に、そして2種類のプリモを注文した。
右の筒のようなものはチーズがカリカリに焼かれたもの。 下はポレンタ。 |
一つはCJARSONS (チャルソンス?)と呼ばれるラビオリの一種、特徴的なのはバターと削ったチーズで和えた上にシナモンと少量のお砂糖がかかっていた事。ラビオリの中身のハーブの香りと相まって、面白い美味しさだった。
甘さと塩辛さのハーモニー♪ |
もう一つは自家製タリオリーニのサン・ダニエーレ生ハム和え。
フリウリと言えば、パルマと並ぶイタリア2大生ハムの一つ、サン・ダニエーレである。
クリームチーズとカリカリに火の通った生ハムで和えたパスタの上に、ドカッと2枚の生ハムが。
これはマジで絶品で、夫は「これを食べにすぐにまたココに戻って来たいね」と言うほどだった。
この日の大ヒット! 再現したいけど、その前にもう一度このお店で食べたいっ! |
フリウリはイタリアでも有数のワイン(私の好みとしては特に白ワインが美味しい)産地である。
テーブルの上にはCalice(グラスワイン)のメニューが置かれていて、昼間から周りのテーブルもみんなワインを飲んでいる。
グラスワインはフリウリのワインが色々。全部飲みたい~。 |
私は大好きなPinot Grigioを選んだ。2杯目は違う種類のものを頼もうと思っていたけど、美味しかったので結局同じものをおかわり。
ああ、至福の昼食である。
グラスにはお店のロゴが。 |
というわけで、デザートもしっかり注文。
オーディションで(多分)頭を使ったから、少し糖分を脳に補給しておかなくては・・・と意味不明な事を呟きながら。
Baileysのジェラートにエスプレッソコーヒーをかけて、その上にシャンティリークリームを載せたもの・・・を食べた。
美味しかったけど、コーヒーが熱すぎたのかジェラートが溶けまくっててBaileysの味がイマイチしなかった・・・。
お腹一杯で気分も大満足になった後は、街中の散策である。
ウーディネに一体何があるのか、全くリサーチせずに来てしまった私達だったが(一応オーディションだったしさ。笑)、色々なモニュメントや特徴のある建物などを見て回った。
路地。 |
マッテオッティ広場 |
リオネッロのロッジャ |
重厚な建物の多いウーディネ。 MaxMaraも他の街とはちと違う? |
Duomo |
この街にもポルティコ(屋根つき歩道?笑)が。 車に向かいます。 |
帰りは西日に向かって走るのでちょっと疲れたけど、充実した楽しい一日で、良い気分転換になった。
『アッティラ』の次はモーツァルトのミサ曲。
来週の土曜日に歌わなくてはならないので、只今必死のパッチで勉強中。
しかし落差ありすぎ・・・。
須賀敦子で初めて知ったウーディネ。ご飯の美味しそうなのはもちろん、素敵な街ねぇ。是非行ってみたいわぁ。
返信削除まぁちゃん、コメントをありがとう!! 私も初めてだったけど、なんつーか「さすがイタリア、奥が深いぜ」と思わせられる重厚さがありました。ニコ子連れてまた行くぞー!(パスタを食べにね♡)
削除まぁちゃんも是非是非。
何だか素敵な町だねえ!先月は石畳の上を歩いた成果?日本へ帰ってから痩せたねえと連発されたけど、もちろんもうリバウンドしたと思う。
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