ヴェルディのオペラ『Attila - アッティラ』。
ソプラノのオダベッラ役はドラマティコ ダジリタの声種の役で、特にプロローグの登場の場面のアリアが有名である。
上のCから下のHまで、文字通り、上から下への大騒ぎな曲である。
Santo di Patria(Violeta Urmana)
もう一つ、とてもカンタービレなアリアが第1幕冒頭にあり、こちらは若かりし頃にコンクールなどに持って行ったりしていた懐かしい曲。しかし多分軽く7~8年は歌っていない。
Liberamente or piangi (Caterina Mancini)
ヴェルディは大好きだけど、レパートリー的な作品ではないし、自分には縁がないと思ってきた。
ところが神様が「もっと勉強しろ!」と仰っておられるらしく、来月オーディションを受ける話が舞い込み、慌てて楽譜を引っ張り出した。
プロローグの方のアリアは譜読みから、第1幕のアリアは殆ど忘れかけていたのを記憶をかき集める様な状況であった。
登場のドラマティックなアリアは苦手なアジリタもあり、一人で練習しながらどこかしっくり来ないものを感じていたので、レッスンで先生に聴いていただいて率直な意見を聞かせていただき、それによってこのオーディションに挑戦するかしないかを決める事にした。
で、今日のレッスン。
自分で出来るところは何とかこなしたが、やはりアジリタで引っかかる。
「そんなアジリタじゃオーディションは無理よ」と先生がサクッと仰った。
やはりダメか・・・と思ったところへ「こうして御覧なさい」という先生の魔法のアドヴァイス。
その次の瞬間から、私の思考は一気にポジティブな方向へギアチェンジしたのだった。
正に先生の言葉は魔法の呪文である。
明日、オーディションの申し込みをする事にした。
勉強する機会があって、出来ない事が少しでも出来るようになるって、なんて幸せで贅沢なことだろう。
私は本当に音楽に生かしてもらっているんだ、と改めて感じた今日のレッスンだった。
オーディションは勉強する為の良いチャンス。
限られた時間で自分がどこまで出来るかを試すのも楽しいものである。
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