2012年4月24日火曜日

試験

私の仕事場




先週から昨日まではうちの音楽教室の試験週間であった。
私立の音楽教室だが、こうして春に「試験」をすることで、生徒達のモチベーションを上げる目的のようである。
親に言われてピアノをイヤイヤ習っている子でも「試験」と聞けば練習せざるをえない・・・というところであろうか。


その点歌の生徒はこれにあまり当てはまらない。
なぜなら歌を習う子はまず間違いなく自分で習いたい!と言い出すからである。
よって試験もやる気満々である。


6月に一年の締めくくりの発表会があるので、その時はちゃんとしたピアニストに伴奏を弾いてもらうのだが、試験は普段の状態を聞かせるという事もあり、何となく私が弾く事になっている。
しかし、いくら子供の頃に(怖い)母にビシバシと練習させられていたとは言え、高校・大学時代の副科ピアノの義務が終わった途端全く弾かなくなってしまった私の手は、石膏で固められた上からセメントで覆われてんじゃないのかってくらい動きが悪い。
当然楽譜に書かれた音を全て弾く事は不可能で、適当に右手でメロディー、左手で和音とかアルペッジョを弾いて誤魔化している。
そんな誤魔化しでレッスンを行っている私だが、流石に試験の前は少し焦る。
前日も小一時間練習してしまった。


一体、誰の試験だっつーの!?


というわけで昨日の試験である。
伴奏ははっきり言ってボロボロであった。それでも動じることなく歌いきった生徒達!(つか、酷い伴奏に慣れ切っているとも言う)
立派であった。先生は感心しながら聴いていたよ。
去年からの生徒は、それぞれに成長が見られて嬉しかったし、今年始めた生徒も、最初の頃に比べると随分と声や音程が安定している。
一応10点満点で点数を付けるのだけど、一人だけ満点が出た。
去年から通っているアレッシア
とても素直で前向きな性格で、私の教える事を一生懸命やろうと努力してくれる生徒。新しい曲を与えても必死で練習して来てくれる。
今年に入ってから本当にみるみるうちに上達していたのだが、試験でも同僚の試験官(去年と同じ)が感心するほどしっかりと歌った。11歳の少女がMemory と Reflection(Mulan)の2曲をバッチリ歌ったのだ。
点数は自分では辛目に付けてしまうが、同席する試験官が「彼女は満点の価値がある」と言ってくれたので嬉しかった。


さて、次は6月の発表会。頑張らなくちゃ。


ちなみに私の伴奏に関しては「点数を付けるとか、試験に通る通らないとかってレベルに達していない!」ということであった。チャンチャン

2 件のコメント:

  1. 伴奏が良かったら皆もっと良い点だったかもね!
    学生コンクールに出ましょうとまで行ったのに。
    年月はボロボロにしてくれたのね。(~0~)

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  2. ひゃひゃひゃ、そんな話あったっけか?今は欠片も残っておりません~。
    あの苦労はなんだったの!とか思ってるでしょ?(笑)

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