オペラアリアコンサートを数回、『トロヴァトーレ』ハイライト公演(ハイライトと言ってもほとんど全曲だった・・・)、『蝶々夫人』ハイライト公演(ハイライトだとSempre出力200%ってな感じで疲れる、おまけに二夜連続だった・・・。死んだ)などなど。
でもやっぱり本番は楽しいわね。
7月は20日間ほど山に篭った。
しかし、今年は悪天候に見舞われた北イタリアの夏、滞在期間中半分が雨に降られた。
毎年のように山に篭るが、ここまでお天気が悪かったのは初めて。山の人達もかなり打撃を受けている様子だった。
でも雨に降られても、やっぱり山はいい。
山から下りたら母が到着し、『カヴァレリア・ルスティカーナ』のリハをパドヴァで行って、再び山へ。なぜならこのオペラは作曲家マーラーゆかりのDobbiacoという山の町での公演だったのである。
名前を間違えられるのは毎度の事で・・・ww |
公演はMahlersaalというコンサート会場だったので、演出はシンプルなものだったけど、音楽は濃厚~~~~。
久しぶりに歌ったけど、昔より歌いやすくなっていて嬉しかった。
公演翌日はDobbiacoやS.Candidoなどの町を散策して帰宅した。
S.Candidoの町では盛大なアンティーク市が出ていた。 |
ところで夏の後もチョコチョコとコンサートが決まっているのだけど、こういう事でイタリアの経済状態が少しだけ回復しているのかな、とも思ったりする。
所謂リーマンショックの前までは、町企画やオペラ愛好会企画のコンサートが本当にたくさんあったのだが、経済状態が悪化すると文字通り「パッタリ」とそういうものが激減した。
同じ仕事をするもの同士が集まると、嘆く声しか聞こえてこないような状況だったのだ。
少し回復の兆しがあるこんな時にこそ、音楽の素晴らしさを伝えなくては、と真面目に思う今日この頃。
さて、夏の話に戻ろう。
母が7月末から8月末まで滞在した。
母は毎年ではないが、来るときはドーンと休みを取ってやってくる。
前回はイタリア語学校のお友達二人(妙齢のご婦人!)とパドヴァの中心のレジデンスに滞在して語学学校に通ったのだ!
今回は一人でやって来て、我が家でのんびりしてもらった。
途中、Asiagoへ避暑に行っていた夫の伯母さんの滞在先へ遊びに行き、伯母さんとサバイバルイタリア語&ウォーキング責めの4日間を過ごし、帰宅後もその伯母さんにプレゼントされたノルディックウォーキングのポールを持って毎日歩き回っていた。
義父母も一緒に3月に行った(前ブログ参照)トスカーナのアグリツーリズモへ出かけて魂の洗濯をし(私はiPhoneを水没させる悲劇に見舞われ、1週間スマホなしで過した。妙に新鮮だった!?)、最後は私と二人でガルダ湖のMalcesineで二泊三日・・・(よって、ガルダ湖の写真はなし・・・涙)
こうしてノンビリのはずが盛りだくさんの母の夏休みが終了した。
母とゆっくり話をする事も出来て、とても楽しかったし、この歳になると逆にこんなにゆっくり自分の親と向き合う時間を過せる事が稀有な出来事のように感じる。
それもこれも、母が元気で居てくれているお陰なのだ。
というわけで、ママ、まだまだ頑張ってね!!!
私の夏はまだまだ続く。
母が新しく出来たヴェネツィアー成田直行便で帰国した同日の夜、母の妹である叔母が到着した!!!
初めは彼女の娘である従姉妹も一緒に来るということだったので、従姉妹のスケジュールに合わせてこの日程になってしまったのだが、なんと従姉妹がおめでた!というわけで、叔母はドキドキしながら一人でイタリアまでやってきたのである。
35年前にツアーでヨーロッパの音楽祭を巡る、という旅行でイタリアへ来た事があるらしいのだが、本人もローマのカラカラ浴場跡歌劇場で観た『アイーダ』の4頭立ての馬車しか覚えていなかったらしい。
というわけで、イタリア初心者も同然の叔母の為に・・・
①姪出演の田舎のお屋敷の庭でのオペラコンサート(偶然話が来たので。笑)
②3泊4日のローマ・フィレンツェ旅行
③ヴェネツィア
④パドヴァ
というランナップを用意した。
ローマでは欠かせないSant'Eustachioのカフェ |
イタリア人のおじちゃんおばちゃんに囲まれて聴いたコンサートでは、公演後に観客全員に振舞われたワインとリゾットにビックリしたところから始まった叔母のイタリア旅行。
まずはローマに住むお友達のお陰で、楽しくて美味しくて充実した2泊を過ごし、フィレンツェではミケランジェロ広場に感嘆した後ショッピングを楽しみ、ヴェネツィアではちょっと覗いてみたフェニーチェ歌劇場でリハーサルを見学出来る幸運に見舞われ、最後はパドヴァの名物であるFolpoに舌鼓を打つ・・・。
盛りだくさんの旅行が本当に無事に終わって、私もホッとした。
きっと今頃心地よい疲労に包まれて、時差ぼけの夢の中に違いない!お疲れ様でした。
叔母が出発した日の夜、夫が「二人っきりって、なんだか変な感じだね」と一言。
本当に夫にはいくら感謝してもしきれない夏だった。
ありがとね。
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