年季が入っている、と言うよりも、扱いが荒くてこうなった気の毒な楽譜…。 |
先週の木曜日の夜、夕飯の片づけを済ませてPCの前でネットサーフィンをしていた私。
そこへFacebook上の私宛の書き込みが届いた。
開いてみると、友人で指揮者のロレンツォが大慌ての「口調」で「お前のためのバタフライの話がある、大至急電話しろ!」と書かれていた。
随分久しぶりのコンタクトである。
慌てて持っている番号に掛けてみたら、留守番電話サービスに繋がってしまう。
そこでFBに「繋がらない!持っている番号が古いかも知れないから、電話番号を教えて!」と書いたら、今度はプライベートのメッセージを利用して滞在先の番号を送ってきた。
話を聞くと、トルコへ『蝶々夫人』を振りに行ったが、用意された主役の歌手が声質的に彼の求めるものと違う。他にも何人かトルコ国内で探したが、気に入った歌手も都合が悪かったり妊娠していたり・・・という不運が続き、とうとう劇場から「誰か知らないか?」と訊かれたのだそうだ。
8年前にこのロレンツォとはスロヴェニアで共演している。あの時も、同じような状況で彼が紹介してくれて歌う事になったのだった。
ローマに留学した当時から、近所に住んでいた事もあって、友達としても何かと仲良くしてくれたロレンツォ。
少しアクが強くて、彼を苦手という人も居るのだけど、私はそんなアクの強さは彼の繊細さの裏返しだと思っている。
実際に彼の指揮ぶりを見ていると、心底真面目で、堅実である。本当に作品に対して敬意を持って向き合っているのが分かる。
マエストロという重みがあるのに、普段は冗談や悪ふざけばかり言っているお茶目な人なのだ。
一緒に食事に行った時の写真が残っている。
べー、と舌を出して、そこにローストビーフの薄切り肉を載せているロレンツォ・・・( ̄▽ ̄;)
偶然なんだけど、つい先日その写真を見て大笑いしていたのだ。
虫が知らせたのかな?
皆に見せたいけど、さすがに無理なので、各自ご想像ください・・・。
夕べ、劇場と無事に契約を交わした事を連絡したら電話をくれた。
「俺が色んな歌手をNOと言った理由を劇場に分からせる為にお前を呼んだ。だからお前は俺のイメージするバタフライそのものなんだから、しっかり歌えよ」と。
ひえええええええ、それって凄いプレッシャーなんですけどぉぉぉ・・・・(/´Д`)/
滅多に会わなくなっていたのに、おまけに随分長く私の声も聴いていないのに、私の事を信じて連絡をくれたロレンツォの為に、本当に本当に頑張って歌わなくちゃ、とエンジンがかかりまくっているところ。
明日の夜出発します。
ステキ~♫ ♪ ♫
返信削除近くに住んでいたら鑑賞に行きたいところ。。。
がんばってねっ( ˘ ³˘)❤
Kasumiさん、速攻コメント、ありがとう~♪ホント、もし近くで歌う時はぜひ聴きに来てください。
返信削除頑張ってくるわ~~~!
ああ!スロベニアの蝶々さん、死ぬところが今まで見た中で一番私にとって好きな演出でした。
返信削除ロマンチックだったもの、あの時一緒に見てた人本気でないたよ。
そうなの。久々に見直して自分のおデブ加減にうんざりしたところ。演出は良かったよねー。
返信削除今回の演出はどんなのだろうねぇ?
ドキドキしながら読みました!
返信削除縁ってありますよね。
また戻ってきてからのブログ更新を楽しみにしています♪
dabanさーん、私も一体どうなるのか、ドキドキしながら数日を過しました。ようやく行くって決まってホッとしたのが一昨日。それから本格的に色々と調整したり準備をしたり・・・。
削除この縁に報いるためにも頑張ります!!!