2013年9月16日月曜日

2013年、夏総括 ~イタリア・ドロミテ編~

Alta Badia
日本から戻って、ちょっと頼まれて通訳のお仕事などをした後、暑さの為にダラダラと過していた私であるが、うちら夫婦の夏の楽しみ、ドロミテ行きの日がやってきた。
去年は二人だけで3週間たっぷり山での生活を楽しんだが、今年は日本での旅行もあったので、1週間だけ、そして友達夫婦+我が父が一緒である。
父は「ドロミテ・バカンス」に憧れていたらしく、ウキウキとドキドキと恐々がないまぜになった気持ちで到着した。


空港で父を拾い、その足でアルタ・バディアへ向かった。
山でのお天気は上々。
少し健康面で不安もあった父だが、元気一杯でほとんどのトレッキングを一緒にこなす事が出来たし、何を食べても美味しいと喜んでくれた。本当に良かった。

山で飲むビールはサイコー♪


黒い森さくらんぼケーキ。
自家製クラプフェン

最終日に行ったレストラン、キノコのパスタ、豚すね肉ロースト、リンゴのフリッター、
そして絶品だったワイン(買って帰って来た!)



山の空気は、私を身体の芯からリラックスさせる力があるらしい。
あの雄大な景色を眺めているだけで、嫌な事も、心配事も、何もかもすっ飛んでいく気がする。

コルフォスコの町からグルッポ・セッラを臨む



雨の日はノヴァチェッラ修道院を見学


でも一週間では私も夫も不完全燃焼。
来年は1ヶ月くらい行きたい…と思っているけど、さて、どうなることやら。

これで今年の夏の休暇は終了。
最後は私たちの結婚記念日で締めくくった。
今年はこんなワインで乾杯~♪

濃厚な味わいでした。
また一年、よろしく頼むぜ、夫よ!


2013年9月3日火曜日

2013年夏、総括 ~in Giappone その2~

法善寺横町水掛地蔵尊の猫。

北海道旅行を終えて、私たちは実家へ移動した。

両親と夫と私の4人暮らしが始まって数日した頃、妹が姪っ子を連れて帰省した。
それからの1週間は、もう姪っ子を中心に世の中が回っていた。
姪っ子の可愛さって言ったら、もう自分でも良く分からないくらいで、この3歳児なのに妙に聞き分けの良いお茶目な生き物に、伯母はもうメロメロなのである。
夫の事を滅茶苦茶気に入っていて、日本語(特に3歳児の謎の言語)は分からない夫も彼女にメロメロ。
ここだけの話、帰宅して自分の甥っ子たち(6歳&4歳)に会いに行ったのに、たまたまご機嫌斜めの坊や達に相手にされず「姪っ子の方がずっと可愛い!プンスカ」と怒っていたのである。
世の中ままならないですな。(笑)

妹と姪っ子が帰っていった後は、二つの演奏会が待っていた。

一つは福岡に住む高校の同級生Y子が、大宰府天満宮の近くに作ったギャラリー・サロン”Koto house”でのコンサート。
大宰府天満宮の池。
とっても素敵なギャラリー、Koto house。天満宮からとても近いです。

初めて行った大宰府天満宮でも良い気をもらってきたけど、小さなサロンでのコンサートは、訊いてくださる方たちの気持ちまで感じられるような空気に包まれた。
終演後は地元の美味しい食材が楽しめる居酒屋さんで、Y子の娘さん、ご主人とそのお友達と一緒にワイワイと。
居酒屋の箸置き。
更に用意してくれた宿がすごくて、由緒ある佇まいに外国人の夫は大喜び。素晴らしい温泉があって私も大喜び。急に同行を決めた母も大喜びだった。
大丸別荘の立派なお庭の立派な蓮の花

Y子、ありがとう!大宰府天満宮&大丸別荘、また行きたいです!


さて、大宰府を後にした我々は広島へ向かった。
どうしても夫に一度原爆記念資料館を見ておいて欲しかったのだ。
理由は分からない。しかし自分が中学生の時に初めて訪れてから、この場所の事はなぜか私の「忘れられない、忘れてはいけない」記憶の箱に入っているせいかも知れない。

夫は言葉を失いながらも、じっくりと丁寧に見学してくれた。
もちろん「感想」なんて訊かない。でも「行って良かった」と言ってくれた。それで充分。

翌日は宮島へ。あいにくスッキリしないお天気だったけど、散策に困るような事もなく、しっかり楽しめた。
母はここへ来たいが為に今回の旅行に参加したそうで、さすが日本三景の一つ、厳島神社も大鳥居も古い町並みも、とても味わい深く、どことなく心が落ち着くのを感じた。

賑やかな商店街の一本裏の町屋通り。静かな風情。
絵になるね。



北海道の知床と広島へ来て二つの「世界遺産」。なんだか世界遺産を追いかけていた今回の日本滞在だったが、最後の最後にもう一つの演奏会が待っていた。
それは、母が指揮して父も一緒に歌っている合唱団の創立20周年記念コンサートだった。
ヴェルディ生誕200年の年でもある、ということで、プログラムの半分はヴェルディ。そのヴェルディプログラムを夫が指揮し、私がソリストで参加するというものだった。
ゲネプロの様子

メンバーはみなアマチュアばかり。その彼らが1年近くかけてイタリア語の曲を何曲も勉強し準備して来た。夫との密度の濃い3回の練習を経て、見事イタリア人化した合唱団の面々(笑)、気合の入ったとても素晴らしいコンサートとなった。

とまぁ、本当に盛りだくさんの日本での2ヵ月半だったが、記録的な暑さも経験し、実り多き帰国だった。
次はいつかな。

長々と読んで下さって、ありがとうございました。
次は、「夏休み~伊太利亜編」の予定。

ほなまた。