2017年2月27日月曜日

Otello di G.Verdi

1~2月にかけて、ヴェルディのオペラ『オテロ』のハイライトコンサートを3回歌った。
オテロといえば、その表題役に相応しいテノールがなかなか居ないことで有名なのだが、今回はパドヴァの隣町ヴィチェンツァに住む、ベテランスピントテノール氏の企画で参加させてもらった。

テノール氏の奥様は声楽の先生で、そのクラスの発表会コンサートなどで夫がピアノを弾き、私がゲスト的な感じで何度か参加させてもらったこともあり、気心の知れた仲。
今回テノール氏が発奮して「オテロをやる!」と言い出し、奥様の生徒で物凄く美声の若きバリトン君と私の歌手3人と夫のピアノでハイライトプログラムを構成し、第一回目はモンテッキオ・マッジョーレというロミオとジュリエットのロミオのお城がある街で、二回目はヴィチェンツァの街中の教会、そして昨日三回目はパドヴァ近郊の街モンセリチェのヴィッラの広間で行なわれた。

オテロは大好きなオペラだし、デズデーモナ役は憧れのレナータ・スコットさんのビデオを観て開眼した素敵な役だし、もう幸せ~~~な3公演であった。
演出は全くなしのコンサート形式。
それでもオペラのドラマの濃さを歌だけで表現する事へのチャレンジも楽しかった。

若き頃、高音の苦手だった私がコンクールといえばコレ、というほど歌ったアリア『柳の歌』(スコットの名演)。
今回久しぶりに向き合い、懐かしさと新たな発見などが入り混じった不思議な気持ちを抱えながら、心を込めて歌わせていただいた。
いや、素晴らしく深い曲である事を実感。

公演は3回とも一応無事に終了。
日によって、会場の音響や寒さ(教会は特に極寒)や客入りの心配やら色々あったけど、
オペラって絶対に一人では出来ないことなので、こうして歌わせてもらえて幸せだった。
今度は違うオペラをやろうって話も盛り上がっている。うーん、楽しみ、楽しみ❤

2 件のコメント:

  1. 50年以上も前、イタリアオペラが来日、生まれて始めてのオペラを白黒テレビで観た。たしかオテロもあったかどうかですか、モナコ、ディバルティ、スコットなど今では考えられない豪華版でした。

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    1. NHKのイタリア歌劇団シリーズ。黄金時代の貴重な公演、それも日本で!DVDは宝物です!

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