2012年11月16日金曜日

ウーディネ

少し前のブログに書いたオペラ『アッティラ』のオーディションを受けにウーディネへ行って来た。
素晴らしい秋晴れの日で、そのまま遠足にでも行ってしまいたいような気分。

遠くに国境に跨るアルプスが見える。

でも一応目的はオーディションだったので、しっかりニコ子を忘れた。ちっ、私としたことが!

オーディションはまぁ、こんなもんかって出来だったのだけど、なんとも凄い偶然で、審査員の中に私が若き頃、初めて『蝶々夫人』を歌った時のオーガナイザー氏が居て、お互いに再会を喜び合った。
この彼のオーガナイズの公演で、イタリア各地のみならずベルギーまで、そして劇場、街の広場、本当に色々なところで『蝶々夫人』を歌い、経験を積む事ができたのだ。
最後に会ったのは、10年ほど前の事だったと思う。
すっかり歳を取ってしまっていたけど、若いときの楽しかった事を思い出して嬉しかった。

ちょうど計ったようにお昼ご飯時にオーディションが終わり、一緒に来てくれた夫と二人で街へ繰り出した。
まずは美味しいレストラン探し。
お腹がペコペコだったのだが、一軒目に見つけたお店では妥協せず、二軒目、三軒目と渡り歩いて、ようやく決めた。
Ristorante antica Maddalena
フリウリ州のお料理を食べさせてくれるというお店で、小さな店内にはテーブル席が20席弱(もしかしたら二階席もあったかも)。こぢんまりとした作りの、モダンだけど可愛らしく落ち着いたインテリアのお店である。

メニューを見て、Fricoというチーズ入りジャガイモ焼きコロッケ・・・みたいなお料理と野菜の酢漬けを前菜に、そして2種類のプリモを注文した。
右の筒のようなものはチーズがカリカリに焼かれたもの。
下はポレンタ。

一つはCJARSONS (チャルソンス?)と呼ばれるラビオリの一種、特徴的なのはバターと削ったチーズで和えた上にシナモンと少量のお砂糖がかかっていた事。ラビオリの中身のハーブの香りと相まって、面白い美味しさだった。
甘さと塩辛さのハーモニー♪

もう一つは自家製タリオリーニのサン・ダニエーレ生ハム和え。
フリウリと言えば、パルマと並ぶイタリア2大生ハムの一つ、サン・ダニエーレである。
クリームチーズとカリカリに火の通った生ハムで和えたパスタの上に、ドカッと2枚の生ハムが。
これはマジで絶品で、夫は「これを食べにすぐにまたココに戻って来たいね」と言うほどだった。

この日の大ヒット!
再現したいけど、その前にもう一度このお店で食べたいっ!
あ、忘れてはならないのがワイン。
フリウリはイタリアでも有数のワイン(私の好みとしては特に白ワインが美味しい)産地である。
テーブルの上にはCalice(グラスワイン)のメニューが置かれていて、昼間から周りのテーブルもみんなワインを飲んでいる。
グラスワインはフリウリのワインが色々。全部飲みたい~。


私は大好きなPinot Grigioを選んだ。2杯目は違う種類のものを頼もうと思っていたけど、美味しかったので結局同じものをおかわり。
ああ、至福の昼食である。

グラスにはお店のロゴが。
美味しいものを食べたときはダイエットは忘れてとことん食べるのが身上。
というわけで、デザートもしっかり注文。
オーディションで(多分)頭を使ったから、少し糖分を脳に補給しておかなくては・・・と意味不明な事を呟きながら。
Baileysのジェラートにエスプレッソコーヒーをかけて、その上にシャンティリークリームを載せたもの・・・を食べた。

美味しかったけど、コーヒーが熱すぎたのかジェラートが溶けまくっててBaileysの味がイマイチしなかった・・・。









お腹一杯で気分も大満足になった後は、街中の散策である。
ウーディネに一体何があるのか、全くリサーチせずに来てしまった私達だったが(一応オーディションだったしさ。笑)、色々なモニュメントや特徴のある建物などを見て回った。
路地。
マッテオッティ広場




リオネッロのロッジャ
重厚な建物の多いウーディネ。
MaxMaraも他の街とはちと違う?



Duomo

この街にもポルティコ(屋根つき歩道?笑)が。
車に向かいます。
冬時間になり、日が傾くのが早くなったこともあったので、1時間ほど歩き回った後は帰路についた。
帰りは西日に向かって走るのでちょっと疲れたけど、充実した楽しい一日で、良い気分転換になった。

『アッティラ』の次はモーツァルトのミサ曲。

来週の土曜日に歌わなくてはならないので、只今必死のパッチで勉強中。
しかし落差ありすぎ・・・。

3 件のコメント:

  1. 須賀敦子で初めて知ったウーディネ。ご飯の美味しそうなのはもちろん、素敵な街ねぇ。是非行ってみたいわぁ。

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    1. まぁちゃん、コメントをありがとう!! 私も初めてだったけど、なんつーか「さすがイタリア、奥が深いぜ」と思わせられる重厚さがありました。ニコ子連れてまた行くぞー!(パスタを食べにね♡)
      まぁちゃんも是非是非。

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  2. 何だか素敵な町だねえ!先月は石畳の上を歩いた成果?日本へ帰ってから痩せたねえと連発されたけど、もちろんもうリバウンドしたと思う。

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