2012年8月22日水曜日

長い夏~その3

今日は湖とワインの話。

私たちが山に到着した翌日、車で45分くらいの距離のValdaoraという町にバカンスに来ていた友人夫婦を訪ねた。
その日が彼らの休暇最終日だったのだ。
本当は昼頃合流して、ブライエス湖などの散策をしようって言っていたのだが、彼女の方が持病の腰痛が出てしまったため、散策は私達だけで行く事になった。

ブライエス湖は山に囲まれた美しい湖で、湖畔を一周することが出来る。
私たちも休暇初日にハードなトレッキングは無理なので、湖畔の散策は丁度良いウォーミングアップになった。
お天気も素晴らしく良く、本当に気持ちの良い日だった。

ブライエス湖。時間によって水の色がどんどん変わる。


この湖、実は最近始まったイタリアのTVドラマの舞台にもなっているらしく、それを観ている夫は妙に嬉しそうだった・・・。(笑)

湖畔で半日くらい過ごして、夕方Valdaoraへ向かった。
こちらはプステリア谷にある町で、プラン・デ・コローネス山のふもとにある。

Valdaoraの教会内部

一日ベッドで過ごしたという友人妻は、夕方には大分動けるようになっていたので、一緒に街の付近を散歩した後、彼らの宿泊するホテルのレストランで一緒に夕飯を食べた。
そして夕食後に私にとって最高に楽しいイベントが待っていた。

偶然にもその日の夕方から、街の中心にある公園でアルト・アディジェ州の主要ワイン製造業者のイベントが開催されていた。
私はアルト・アディジェのワインが大好きである。特に白が好きなのだが、最近はピノ・ネーロやラーグラインの赤も気に入っている。
イベントは入場時にグラスの保証金の5€に加え、3種類のワインが味わえる3€パックかいくらでも好きなだけ味わえる10€パックのどちらかを選んで支払う。
グラスを受け取って、20件程のスタンドを物色して、飲んでみたいワインを選び、3€パックの人はチケットを渡し、10€パックの人は貰ったブレスレットを提示するのだ。
私は飲み過ぎないように3€パックを買い(夫は運転なのでナシ!)、友人夫婦も飲むのはご主人の方なので3€パックを買って入場した。

ホントに楽しいイベント♪

目移りしまくりの私だったが、厳選して白2種と赤1種を堪能。そして真面目にチケットを使い果たした。と、そこへ友人夫がやってきて「チケット渡すの忘れちゃった~」と。
どうやらイベントが盛り上がり、業者のほうも商品のプロモーションが目的のイベントなせいか、いちいちチケットを受け取らなくなっているらしい。
そういえば、私も訊かれてもいないのに「はいっ!」ってチケット渡してた。
友人夫はその後もその勢いで、結局8種類くらいのワインを味わってご満悦だった。

日本人=訊かれなくてもチケットを渡す。
イタリア人=訊かれるまでチケットは渡さない。

後日、私の滞在していた村の近くの町でも似たようなイベントが開催されたので行ってみた。
しかしあいにくのお天気で、正にイベントが始まらんという時に大雨に見舞われてしまい、イベントとしてはかなり残念な状況だった。

それでも私はしっかり入場した。
こちらは定額で20€を払い、ブックレットを受け取り、あとは飲み放題。グリッシーニなどのおつまみも置いてあった。(グリッシーニだけだったけど!)
ヒマだった事もあってか、スタンドのお兄ちゃん達も親切に色々と説明してくれて、それはそれで楽しかった。
ソーヴィニョンを3種類、ゲヴルツトラミーナーを2種類、その他ピノビアンコ、ピノネーロ、ラーグラインなど、一体何種類味見をしたか記憶にない・・・( ̄▽ ̄;)
でもどれも美味しかったし、帰りも約30分の道のりを歩いて帰ったから、酔っ払いではなかった事をここにしっかりと書かせていただくっ!

余りに酷いお天気に、主催者が諦めて片づけを始めた頃、ようやく雨が上がり虹が出た。
ちょっと遅かったね・・・。

ところでこの日イザルコ谷の公営ワイン醸造のワインが出ていたのだが、ここはワイン好きの友人にも「値段とクォリティーのバランスが最高」と教えてもらっていたところ。
実際にとても美味しかったので、後日車を走らせて買いに行ってきた。
白6本、赤6本・・・しばらく楽しめそうだ。うっしっし。
その他、凄く美味しかったワインは以下のとおり。覚書として・・・。
Erste+Neueのソーヴィニョン
Gumphof,Markus Prackwieserのピノ・ネーロ
Manincorのソーヴィニョン

イタリアには美味しいワインが本当に星の数ほどある。
ソムリエでもないし、どんなに飲んでも網羅は不可能だから、せめて好きなワインは覚えておいて、お友達に教えて上げたり出来れば楽しいと思う。
暑さが和らいだら、買って来たワインと料理で、ワイン好きの友達をもてなす夕べを企画したい。美味しいお酒は楽しい仲間と飲むのが一番だから。






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